36*スイーツ女子会 ページ37
教室に戻ればなるくんが待っていてくれて、ここまでの経緯を伝えた。
ママの帰還には少し怒りながらもやっぱり嬉しそうで、次の陸部の活動が楽しみになった。
「色々とあるけど今日は繁華街に出て、甘いものを食べながらの女子会にしましょう♪」
なるくんオススメの喫茶店に連れてきてもらえば、隠れ家的なとてもいい雰囲気でおしゃべりするにも回りを気にせず済みそうだ。
アイスティーとフルーツタルト…迷った挙げ句追加でガトーショコラもセレクト。
なるくんもティラミスとベリーのタルトを頼み、「泉ちゃんに見付かったら怒られちゃうわね」と笑う。
放課後に甘いものを食べると1日頑張った!って気持ちになれて、ある種のストレス発散。
「凛月ちゃんも誘ったんだけど、お兄さまの話は興味ないって断られちゃったのよねぇ。」
『やっぱり話さなきゃだめ?』
聞かれるとは思っていたけど、本当に聞かれてほんの少し噎せてしまいアイスティーで喉を潤した。
ストローで氷をカラカラと鳴らしながらなるくんを見やれば「うふふ」と楽しそうな顔。
「お姉ちゃんに隠し事は無しよ。」
『…うん、別に大した話じゃないんだよ?
あーでも泉さんには内緒にしてほしいな…』
「あら、こう見えても口は固いのよ。
…留学から戻ってからずっと気になっていたのだけど、泉ちゃんのこと名前で呼ぶようになったじゃない?喧嘩でもしたの?」
『喧嘩はしてないよ。
こう見えても自称仲良し兄妹だと思っているくらいだし。』
そう、自称は付くがそれなりに仲は良い方だと思う。
自称…、うん、自称。
あちらがどう思っているかは全くわからない。
『留学で沢山学んだし、いっぱい考えても来たの。
兄妹でもアイドルとプロデューサーだから。
家ではパパとママが気にするからちゃんと[お兄ちゃん]呼びだよ。』
「親しき仲にも礼儀あり、ってやつかしら。
泉ちゃんもプロ意識高いから良いのかもしれないわねぇ。」
フォークでガトーショコラを掬い、口に含めばほろ苦い味がいっぱいに広がる。
かさくんも甘いものが好きみたいだから今度一緒に来たいなぁ。
「それで、朔間先輩とはどんな関係なの?」
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モカ(プロフ) - 架月*さん» コメントありがとうございます!初めてこのお話にコメントが来たっ…!!非常に嬉しいです。更新頑張りますね。 (2017年6月23日 21時) (レス) id: efb045d001 (このIDを非表示/違反報告)
架月*(プロフ) - あとがきとあり、ここで終わってしまうのかと思ったのですが、続編と聞いてワクワクしてます!頑張って下さい! (2017年6月23日 21時) (レス) id: 6bbbbd55e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:モカ | 作成日時:2017年6月9日 6時