無垢な騎士と愚かな姫【月永レオ】

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. 瀬名泉side





王様はやっと記憶を取り戻した。




泉「遅すぎなんだけどぉ」


レ「あぁ、本当に遅すぎたな」





別に責めるつもりで言ったわけじゃないんだけど。





泉「１つ聞きたいんだけど、なんでAの時は戻ってこなくて、あんずの時は戻ってきたわけ？」





一番聞きたかったのはこれだ。

王様はきっとAのことが好きなのに、なぜ拒絶したのか。





レ「Aには見られたくなかったんだ」


泉「何を？」


レ「学校に行けなくなって、ずっと閉じ籠ってて…こんな不甲斐ない俺を見せたくない一心で拒絶した」


泉「それでアイツがどれだけ傷ついたか…！」


レ「わかってる。本当に俺はバカだ。何もかも気づくのが遅すぎた」





王様がこんなことを言うなんて、驚いた。




嵐「Aちゃんのこと、どうするつもり？」


凛「このままで良いわけないよね？」


レ「あぁ、俺達は騎士だ。姫を奪われたら取り返すしかないだろう」





俺達が騎士で、アイツが姫だ。

最初にそう言ったのは王様だった。





嵐「そうね」


凛「Aの為ならがんばる〜」


泉「かさくんは？」





かさくんは、あんずを気に入っている。

このことをどう思ってるのかねぇ？





司「私も、お姉さまにはお世話になりました。異論はありません」


泉「じゃあ、決まりだねぇ」


嵐「でも、具体的にどうするの？」


レ「fineにデュエルを申し込む」





俺達の得意分野だけど、相手がfineなら本気で挑まなきゃダメみたいだねぇ。





泉「絶対に勝つよ」


レ「当たり前だ」





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