Kmt ☆アイドル【本編】 (ページ7)

今日:4 hit、昨日:2 hit、合計:2,305 hit

【時雨るる、景山嶺晴/始まりは突然に/るるっち】ページ7

【るる side】

…ええー…はい。

止められました。

ス○バの店員に。

推しへの愛を。

そう、

私達…

景山嶺晴
「もう、だから言ったのに…るるちゃんの馬鹿…」

店追い出された ☆

時雨るる
「ううんっ…私は悪くない、あれは純粋なる愛に過剰反応した店員達及び客達が悪いのであって、というかそもそも私が愛を叫ばなくてはならなかった(使命感)のはむいちゃんが尊いからであって、むいちゃんのあの見た目の美しさと声のギャップ、そしてあの」

景山嶺晴
「オタク特有の早口…」

となりでみはるんが引いてるなんて知らない。

ちなみにみはるんもわたしと同じドルオタでkmtファン。
箱推しで、こんな感じだけど実はグッズとかもめちゃめちゃ持ってるし、ライブも欠かさず行ってるし、わりと本気でオタってたりする。

時雨るる
「ま、いいや！」

景山嶺晴
「いいんだ…」

時雨るる
「追い出されちゃったものは仕方ない！」

景山嶺晴
「それるるちゃん(元凶)が言う？」

時雨るる
「公園でも行って動画撮ろ！」

景山嶺晴
「あ、うん…」

動画っていうのは、私達が個人的に撮ってるkmtの曲の歌ってみた、踊ってみた。
歌が得意な私が歌って、ダンスが得意な嶺晴が踊る。
といってもあくまで個人的に、だから別に投稿したりしてる訳じゃないんだけどね

公園

時雨るる
「みはるん準備いい？」

景山嶺晴
「うん！」

時雨るる
「じゃ、いくよ！３、２、１！」

イントロと共にみはるんが踊り出す。

みはるんはダンスが凄く上手だ。もうMMD並みに上手い。

そして私はみはるんのダンスに合わせてkmtの歌を歌うこのひとときが大好きだった。

…そして、歌い終わったその時。

小さな拍手が聞こえた。

スカウトマン
「いやぁ、素晴らしい歌とダンスですね。顔もいいし…ぴったりかも知れないわ」

時雨るる
「っ…誰？…です、か？」

見知らぬ女性に声をかけられ、しかも何か変なこと言ってるし、当然警戒してみはるんを庇うように立ちながらそう問う。

スカウトマン
「あぁ、申し訳ございません。私、こういうものでして」

そういい渡された名刺には、

産屋敷グループ野中優実

景山嶺晴
「えっ…」

時雨るる
「うっ…産屋敷グループって、け、kmtの…！？」

野中優実
「はい、私は産屋敷グループのスカウトマンをしている者です。
少しお伺いしたいのですが、今お二人はどこかの事務所に所属したりしておりますか？」