Kmt ☆アイドル【本編】

【時雨るる、景山嶺晴/未来へ/るるっち】 ページ11

時雨 るる
「…ママ、あのね。

私、今日スカウトされたの。産屋敷グループの人に…

…私、アイドルになりたい。ずっと憧れだったの！皆を笑顔にできる、アイドル…！

…駄目、かな？」

時雨母
「…それが、るるのやりたいことなのね？」

時雨 るる
「…うん、私、色々考えたよ。

みはるんとも話し合った。

けどやっぱり私は歌うのが好き。皆を笑顔にしたいって、思う。

やっぱり私は…アイドルに、なりたい…！」

時雨母
「…そう。

…るるがちゃんと考えてやりたいと決めたなら、反対はしないわ。

頑張ってね、私の可愛いるる。るるなら絶対できるわ」

時雨 るる
「…！！

ありがとっ、ママ！大好き！！」



景山 嶺晴
「お父さん、お母さん…ちょっといい？」

景山父
「ん、どうした？嶺晴」

景山 嶺晴
「その…私、今日るるちゃんと公園に行っていつも通り踊ってたらね…

スカウト…されちゃった」

景山弟
「姉ちゃん、すかうとってなに？」

景山 嶺晴
「んー…例えば、アイドルになりませんか、とか…勧誘、誘う…ってことかな？」

景山弟
「ふうん、姉ちゃんアイドルになるの？」

景山 嶺晴
「…うん、なりたいって…思ってる。」

景山母
「…アイドルになるのは簡単なことじゃないわ。

嶺晴、貴女は会ったことがあるかすらわからないような人に心ない言葉を浴びせられたり、どんなに頑張っても認めてもらえなかったり、それでも…それでも頑張れる？」

景山 嶺晴
「っ…

…わかんない、けど…

私ね、ダンスが好き。アイドルも好き。だからね、スカウトされたとき、すっごく嬉しかったの。

だから、その…

…私、負けない。頑張る！」

景山母
「…！

そう。」

景山父
「…嶺晴が頑張ると決めたなら、父さん達は応援するよ。」

景山 嶺晴
「…！！

いい、の…！？」

景山母
「ええ。…けど、約束ね。

絶対に、何があっても自分に負けちゃだめよ。

最後まで頑張って、頑張り抜いて、そしたらきっと結果はついてくるから」

景山 嶺晴
「…うん！私、頑張る！」

景山父
「その調子だよ。頑張れ、嶺晴」



私達の、物語は

ここから始まる―。

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