【鬼滅の刃】血が入った餌

二撃 ページ4

しのぶside.



しのぶ「姉さんはどうしてあいつと絡むの？」



私は茶を啜りお団子を頬張る姉さんを見つめた。



氷鉋 A。
私と同じくらいなのに柱で、いつも屈託もなくヘラヘラと笑う。
あんな人が柱なんて私は信じられないのだ。
女みたいにひょろひょろしてるのに。



カナエ「…あの子、妹さんを殺されたらしくて」

しのぶ「！…だからなんでって…」



姉さんはそう言うけれど、鬼殺隊に入った人は大体そんな理由だ。
両親、兄弟、愛する人を鬼に殺された。
そんな理由で入る人がほぼなのに。

どうしてあの人にあそこまで突っかかるの？



カナエ「私もしのぶをなくしてたらって思うと…
あの子を放って置けなくて」

しのぶ「！…姉さん…」



私はそう言う姉さんに眉を寄せた。
久しぶりに見せた姉さんの弱さ。
私はこれ以上何も言わなかった。



カナエ「このお話は終わり！
ほら、しのぶこのお団子美味しいよ！」

しのぶ「わ、分かったから…」



『姉妹水入らず』
そう言ったAさんの顔を思い出した。
いつもにこやかなのはどうして？
何がおかしいの？

ヘラヘラして、妹を殺されたのに。
怒ってはいないの？



しのぶ「…」



だから私は、あの人が嫌いだ。

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