九撃 ページ11
「…っ…」
フッと重い瞼を開ける。
幾度か瞬きをし、俺の視界にぼんやり映し出されたのは格子。
ここは…？
頭がはっきりしないまま動こうとすれば身動きが取れないことに気がつく。
そこで思考が動き出した。
頭の上で両手首を縛られた状態で、
天井に縄が繋がっていた。
動くたび縄が手首に食い込み、
ギシギシと音を立てる。
そうか、俺はあの時鬼に…
でも何故俺を喰わない？
こうして捕まえて牢に入れるなど…
一旦冷静になり辺りを見渡す。
薄暗い部屋。光が差さない部屋のようだ。
？「あ、気がついた？」
聞き覚えのある声がして、慌てて声のした方を向く。
ニコニコと笑い血を被ったような鬼がいた。
童磨、上弦の弍だ。
俺はこいつと戦い破れた。
なにのだ。何故喰らわない？
捕まえてどうしようと言うのだ、
お館様の居場所を吐けとでも言うのだろうか。
童磨「強く拳を入れたからね、
もう死んじゃったかと思ったけれど安心したよ」
童磨は変わらない笑顔で立ち上がる。
俺はその間目もくれず、手首の拘束を取ろうと身じろぎをする。
が、強く結ばれ縄がチクチクと手首に突き刺さる。
童磨「ああ、そんなにしたら痕になるよ。
ほら、気を楽にして」
格子の向こうで笑うその姿に腹がたつ。
こんな奴に、俺は負けたのか…！
お館様の居場所は絶対言わない。
この舌を斬れば…俺は役目を果たせるのか…
このままこいつの思惑通りになんてさせない。
俺はそのまま舌を噛みちぎろうと口を開けた。
その時だ。
「がっ…！」
童磨「そうはさせないよ」
童磨は俺の思考は読めていたらしい。
格子の向こうから手を伸ばし、俺の口に指を入れ、
舌を噛みちぎろうとしたのを制止したのだ。
口の中に奴の指が入って気持ち悪い。
このまま噛みちぎりたいのも山々だが、
血を飲み込んでしまう可能性もある。
童磨「そんなに睨んだら、可愛いお顔が台無しだよ？」
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❤︎ - おわり…？！！凄く面白かったです！続きが気になる〜〜！！ありがとうございましたっ！ (8月23日 16時) (
レス) @page25 id: f6dfc22ed3 (このIDを非表示/違反報告)
礼音 - 良し…童磨推しにはとてもい良い！面白かったです！😂続きも出してほしいです〜〜！(*^^*)楽しみにしてます！ (2023年1月2日 22時) (レス) @page25 id: 80495820b7 (このIDを非表示/違反報告)
シロヌコ(プロフ) - 童磨すこすこのすこすぎる！この病み具合がとってもスコ (2022年8月18日 13時) (レス) @page25 id: 09da8bad9a (このIDを非表示/違反報告)
栞乃(プロフ) - 更新楽しみにしてるのでまたお願いします！！ (2021年10月17日 1時) (レス) id: 8c5f3cdf03 (このIDを非表示/違反報告)
笹音 - この話を考える時点で天才 (2021年7月22日 17時) (レス) id: cf55aa82ad (このIDを非表示/違反報告)
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