いろんな事件は知っている[KZ]-小説

作戦会議 ページ48

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小塚「僕たちの方も推理なんだけど、誘拐される日が違うのは、そのどこかの時間帯に休憩する時間があるから。可愛い中学生を狙うのは分からないけど、時間も場所もバラバラなのは、ずっと同じ場所、同じ時間で誘拐していると警察に捕まりやすいからなんじゃないかな。」



うむ、その通りだと思う。


私が一人で納得していると、黒木くんが何やら言い出した。


黒木「そろそろ作戦を立たないと、まずいかもよ」




え、えぇー？！

作戦って、何の？！


若武「分かってる。作戦を考えるのは後だ。次、黒木と美門。」



黒木「誘拐する理由は分からないけど、遺体なら倉庫か地下だ。誘拐された子全員がいると思うよ。殺人犯は恐らく倉石レオだね。」



やっぱり、犯人に直接聞かないと分からないことがいっぱいだな。

謎があまり解決しない。


若武がバンッと机を鳴らして立ち上がった。



若武「作戦会議を行う！アーヤは今日、一人で帰る。倉石レオはチャンスだと思い、アーヤを狙うだろう。それを俺らは後ろから見る。そして二人がどこかに行き始めたら俺らがついていき、場所を特定することができるっ！そして倉石レオを脅して、全部吐かせるんだっ！」




わーんっ！また私たちが犯罪者集団になってるっ！



フシギ「彩の場所を見失ったら？」


そうだよ！もし相手が車で行って、若武たちが見失ったら、どうするの！


七鬼「俺が立花に小型カメラをつけるよ。それで場所を特定できるし、声も聞こえる。」



そ、そっか！

さすがAIの天才っ！


その時、若武の眉がピクリと動いた。


若武「ちょっと待てっ！千野！お前、いつからアーヤのことを彩と呼ぶようになったっ？！」



もうっ！そんなのどうだっていいじゃない！

若武たちも私のことあだ名で呼んでるんだから！


フシギ「彩がいいよって言ったから」



若武がこちらを見る。


若武「アーヤ、お前、千野のこと好きなのかっ？！」



だから、なんでいつもそっちの方にいくのっ！


そんなこと一言も言ってないっ！


上杉くんが、その冷ややかな瞳を若武に向け、睨んだ。



上杉「今そんなこと言ってる場合じゃないだろ。さっさと解散させろ。」


若武が舌打ちをして指示を出した。


若武「じゃこの作戦を今日行う。もしアーヤが誘拐されたなら、黒木がアーヤの両親を誤魔化せとけよ。じゃ、解散っ！」

作戦、開始っ！→←緊急総合会議

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