いろんな事件は知っている[KZ]-小説

緊急総合会議 ページ47

若武「では会議を始める。まずは1グループの七鬼調査員からの報告だ。」




若武がそう言ったすぐ後、忍がスマホを取り出した。



そこにはある一つの家が映っていた。



上杉「この家には倉石レオとZが行き来している。」




えぇ？！


驚いたのは私だけでなく、忍と上杉くん以外、全員が目を見開いて固まっていた。


すかさず若武が怒鳴る。



若武「言っただろっ！この前聞き込みをした時、倉石レオは出ていなかった！」



上杉くんは若武を睨んで口を開く。



上杉「若武、お前バカすぎんか」



え、ここでそんな台詞いいの？

完璧に挑発してるよ？！




若武は爆発寸前状態。



若武「なんだとぉ？！もう一度言ってみろ上杉！」


そう言うと若武は立ち上がり、上杉くんの胸元を掴みあげる。



わわっ！時間が勿体ないっ！



黒木「落ち着け。時間が無駄になる。前にも言った通り、上杉と若武が似た者同士になるぞ。」




前ってのは、確か「カレンダー吸血鬼は知っている」の時。


教養会議の黒木くんが発表するときに、言ってた。



若武が舌打ちして、椅子にどかっと座り直した。


上杉「このZが、若武と美門が聞き出した人物じゃないのか。」

美門「そ。このZが、俺たちが前に聞き出した人物だ。」




つまり、倉石レオとZはなんらかの関係があるってことだっ！


上杉「このZを調べた。結論から言うと、こいつは倉石レオの血の繋がっていない弟だ。名前は倉石レン」




えぇ？！

またもや上杉くんと忍以外が目を見開く。

倉石レンは、倉石レオの味方なの？






上杉「こっからは俺の推理だけど、倉石レオは弟に誘拐していることを話した。そして、このことは誰にも言うな、みたいな感じに脅した。そしてそこに若武たちが調査の聞き込みをし、倉石レンが誤魔化すのに必死だったって訳だ。」



なるほど！

それなら辻褄が合う！

謎1、XとZは何者なのか、謎2、XとZはこの事件とどう関わっているか、が解決したっ！





若武「うむ！よくやった！七鬼調査員！では次、小塚調査員、頼む。」



小塚くんと若武はグループ2の、殺人事件の謎だ。


小塚は困った顔をして、喋りだした。

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