いろんな事件は知っている[KZ]-小説

会議 ページ43

彩side


時間は経ち、集合する時間になった。

私は事件ノートと筆記用具を持って、カフェテリアへ向かった。


カフェテリアの扉を開けると、いつもの隅の目立たないところに、皆が集まってた。

私はちょっと駆け足。KZのみんなから私は一番下の階だから、いつも最後らへんになる。


努力が足りないんだって思う。


黒木くんが私に気づいて手を挙げてくれた。


私の座るところは翼と黒木くんの間柄だった。



皆のところについたらまずは謝らなきゃ。


彩「遅くなってごめんね。」


小塚「大丈夫だよ、アーヤ」


小塚くんはいつでも優しいなぁ。



若武「ではKZ7会議を始める。」


上杉くんはうんざりした顔になったけど、何も言わなかった。



若武「ではまず、黒木調査員から報告を。」

若武がそう言って、私は思い出した。


あいかさんの家に言って、いろいろ教えて貰ったことを。


発言の許可を認めてもらい、わたしはすべてを話した。


みんなはコロコロと表情を変えていたけど、最後まで聞いてくれた。



若武「アーヤ、よくやった！でもくれぐれも一人で行動するなって、言ったよな？次からは気を付けろよ。」


はーい。


黒木くんは体を斜めに向けて、ズボンのポケットからスマホを取り出した。

それからしばらく操作をし、やがて黒木くんが口を開いた。



黒木「Xは池崎大和、白牙琳斗、倉石レオの誰かかだったよね？若武たちの前の報告で出てきた人物は、この3人のうちの誰かに深い関係があると思うんだ。」


ふむ。

その若武と翼がペアだったときのことだよね。

聞き込みの調査で。



黒木「例えば、その人が3人の中の誰かの家族とか友人とか、あり得ないこともないだろ？」



うんうん。


黒木「だから、まず小塚とこの3人の家族について調べた。そしたら、池崎大和と倉石レオには弟がいることが分かった。」



ゴクリ。


なんか、すごいいい展開になってきたような………


小塚「もしその2人のうちどちらかの弟が若武たちに聞かれて、誤魔化そうとしたんじゃないかな？」


あり得る！！！

なら若武たちが聞き込みした家を詳しく調べば、新しく謎は生まれるけど、謎は解決するかも？！




若武「じゃあその家を詳しく調べればだいたいのことが分かるんだな。黒木調査員、よくやってくれた！！」


若武はいつでもカッコつけたがりやだよね。

謎は増えるばかり？→←救急の助け

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