トモダチ05 ページ5
リュウジの肩を掴んで廊下へと進む。少し進んだところに、
「あ、生首」
「ええぇ!?」
リストに書いてあった生首がポツンと置かれていた。ただ、首の根元が黒いプラスチックがむき出しになっていたり、顔が書かれていなかったりとあまりリアルではない。リアルだったらそれはそれで困るが。
まあ、カオナシの生首ということで怖がる人もいるかもしれない。その生首は素通りし、歩いて行くとついに第4の部屋にたどり着いた。
その部屋を入ってすぐ隣をみると、第2の部屋にいた人に似ている人が食事を連想させるような姿ーー具体的にいうと白いナフキンをかけて、ナイフとフォークに手を置いた状態で座っていた。
テーブルには白いお皿にフライのようなものが乗っていた。同じように俯いていて顔が見えないが、おそらく人だろう。
「不気味……死んでる?」
「さぁ?でもフライみたいなの残しちゃってる」
「もう行……わあぁぁぁ!?」
Aを急かそうと振り向いたリュウジは、死んでいたと思っていた人が手にきちんとナイフとフォークを持ってフライらしき物を切り始めたところを目撃してしまい、叫んだ。
「んー、ちょっと待って………あなたが魔女ですか?」
リュウジの方から手を離し、座っている人と同じ目線になるように屈む。しかし、その人は何も言わず、淡々とフライのようなものをかちゃかちゃと音を立てながら切り続けている。
「A……もう行こ…?」
「ん。行こっか」
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作者名:十五夜だんご | 作成日時:2019年11月8日 17時