20日目 昼 ページ21
「A先輩！」
『咲希ちゃん、どうしたの？』
「えへへ、お昼一緒に食べたいです！」
教室前、いつもの会話。
あの告白以来、咲希ちゃんは常に私のそばに居るようになった。
懐かれたのかどうかは分からないけどまあ、嬉しい。
帰宅部なのに後輩ができるとは、感激だ。
…でも、1つだけ難点があるとすれば
『咲希ちゃんごめんね、今日のお昼は…』
「え！一緒に食べたいです！ダメですか…？」
北さんと一緒にお昼食べる約束が果たせないこと。
北さんとは少し時間が空いたし、
あの恥ずかしい自白も気にしていないだろう。
『ダメじゃないよ、うん。』
そして咲希ちゃんが可愛い。
少し小さめの身長に可愛い顔立ち、
私が男子だったら秒殺案件だ。
北さんには悪いけど食べれないという趣旨のらいんを送ろうとスマホを開いたとき、偶然にも電話がかけられてきた。
着信相手を見ると、たった今私がらいんを送ろうとした相手である、北さんからだった。
『も、もしもし。』
柘榴ちゃんに手でごめんのポーズをして電話に出る
「今日、お昼一緒に食べへん？前一緒に食べる言うたのにあんま食べれてないやん」
電話越しでも北さんの声は相変わらず良い。
『あー、今日は咲希ちゃ…後輩と食べる約束してて』
北さんとの約束を破るのは少し心が痛む。
「そか、でも俺もう柘榴んとこ来てもうたわ」
『え、』
携帯からではなく、後ろから声が聞こえてきた。
『き、北さん…』
吃驚した、北さんそんな事する人だったっけ…？
「あの、A先輩に近いんですけど」
咲希ちゃんは北さんに警戒心丸出しだ。
『さ、咲希ちゃんやめてくれ…』
「この子が柘榴の言っとった後輩さんか」
ジッ…と見つめる北さん。
え、やだ咲希ちゃんが可愛いからって品定めしてる？
「A先輩、行きましょっ！」
そんな北さんを無視し咲希ちゃんは腕を組んでくる。
『ちょっ、待って…』
『もし2人が良かったら一緒に食べる、とかは如何でしょうか』
「…俺は別にええけど」
「A先輩がそう言うなら…」
2人とも断らない最善策は足りない頭では出てこなかった。
これで、良かったわけない、よな。はは…
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ゆり(プロフ) - 結衣さん» お名前被ってましたか…！？読みづらかったらごめんなさい…！ミスタードーナツ隙なしは完全に誤字です！！指摘ありがとうございます！ (2020年5月18日 22時) (
レス) id: 43b608d7b2 (このIDを非表示/違反報告)
ゆり(プロフ) - ワダさん» 名前一緒でしたか…！？凄い偶然ですね笑もし小説読みづらかったらごめんなさい…！ (2020年5月18日 22時) (レス) id: 43b608d7b2 (このIDを非表示/違反報告)
結衣 - はじめまして、友人の名前が自分の名前と被っててドキッとしました笑 ページ31にミスタードーナツ隙なしは誤字ですか？ (2020年5月18日 19時) (レス) id: 54bda65750 (このIDを非表示/違反報告)
ワダ(プロフ) - 途中に出てくる咲希ちゃん、名前一緒でびっくりしました笑笑 (2020年5月8日 21時) (レス) id: 24a14ce40a (このIDを非表示/違反報告)
ゆり(プロフ) - ひなたさん» コメントありがとうございます！私自身は東京在住なのでハーバーランド実際に行ってる方に見てもらえて嬉しいです！北さんスパダリです！！ (2020年4月9日 15時) (レス) id: 43b608d7b2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆり
作成日時：2020年3月31日 15時
