25話 ページ29
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「え?何してたって、風邪引いたからお粥作ってもらっただけだよ。」
何故ラミアがニヤニヤしているか分からないサクヤ。
「え?……それだけ?他にはないの?例えばキs……「わわわ!ちょっと!」な、何するのよ!」
サクヤの答えが予想とは違っていたのか、驚いているラミア。言葉を続けようとしたものの、ソフィアに口を塞がれ後の言葉が言えなかった。
「やめてよー嫌われちゃう……」
「いいじゃない、別に大丈夫よ?」
二人の話に追い付けない。席に着きたくとも、二人の間にサクヤの机があるので行くことも出来ない。すると、丁度良くベイルが到着した。
「おはよう、ベイル。」
「おはよう。サクヤ、お前昨日休んだだろ?大丈夫か?」
「うん。大丈夫だよ。軽い風邪だったから、今は治っていて絶好調だよ。」
心配そうに顔を覗き込んでくるベイル。サクヤは女子よりも身長は大きいが、男子野中では最も小さい。そうか。と言ってタレ目の目を細め、頭に手を乗せて微笑んだ。
「っ、ああ悪りぃ。つい癖で……いつも妹にやっているもんだから。」
「ううん大丈夫。」
妹、か。
「ん?どうした?」
顔に出ていたのか、ベイルは心配そうに尋ねた。だが、作り笑いを浮かべて誤魔化すと、彼は何かを言いかけていたが担任のフィーネの到着によって阻まれてしまった。
いったい何を言おうとしていたのか気になるが、仕方なく席に座った。
****************
放課後、サクヤはいつものメンバー、サクヤ、ソフィア、ベイル、ロア、ラミアの5人で帰っていた。すると前に二つの人影が見えた。やはり来たか、とサクヤは深い溜め息を吐いた。
その二人は髪型も顔も瞳の色も瓜二つのあの双子の貴族であった。朝から視線は感じていたものの、何時まで経っても来ないからイライラしていたところだ。
またあのからかいか、と思っていたがその予想は大きく外れた。
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シャル♪黒猫大好き人間(プロフ) - ミントさん» ありがとうございます!!私もこの表紙結構気に入ってるんです(笑)更新がんばりますのでこれからもよろしくお願いします(*`・ω-)ノ (2020年2月28日 23時) (レス) id: 6e2bf13c08 (このIDを非表示/違反報告)
ミント - 表紙の蝶とか彼岸花とか凄く好きです!物語も、とても面白いです!更新頑張って下さい! (2020年2月28日 21時) (レス) id: d935f18f17 (このIDを非表示/違反報告)
ゆいな♪(プロフ) - 月の芋さん» ひ、久しぶりのコメントっ……!(T-T)ありがとうございます!更新は遅い方ですが、これからもよろしくお願いします!(^∇^) (2019年8月29日 22時) (レス) id: 0214723abe (このIDを非表示/違反報告)
月の芋 - あぁ!!なんて面白い作品なんだぁぁ!あ、すみません(._. 面白くて好きです!応援してます。続き楽しみにしてます!(`・∀・´ (2019年8月29日 20時) (レス) id: de5541b525 (このIDを非表示/違反報告)
如月唯奈(プロフ) - 今日から新しい時代が始まりました!今時代(?)こそ良いことが起こりますように!そして、この小説で一位をとってみたいなんて、贅沢を言ってみる(笑)これからもよろしくお願いします! (2019年5月1日 3時) (レス) id: 0a57facb33 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:シャル(如月唯奈) | 作成日時:2018年10月24日 1時