レストイン4 ページ31
「えっ、じゃあ何、俺が男ばっかに囲まれてむさ苦しい思いをしてる時に朔間さんは女子中学生とイチャイチャしてたってわけ！？」
「実に悪意の篭った言い方じゃのう……イチャイチャなんてしておらんよ。ちょっとドキドキしたぐらいじゃよ」
「は？何それどういう事！？」
今更だけど変なこと言われるとまた変な噂がつくからやめてほしい…。まあドキドキはしたけどもね、
死の恐怖に。
吊り橋効果なのか元からなのかこのドキドキは気づいた時には恋心に発展──なんてことは微塵もなかったけど当時は朔間先輩が夢ノ咲学院の生徒なんて知らなかったし私が夢ノ咲学院に転校するとは全く知らなかったから転校してきた当日学校の廊下ですれ違った時は死ぬほどびびった。
まあそれからは何やかんやで会うことは滅多になかったものの、あの絶望的危機状況から脱出出来たこともあり朔間先輩は夢ノ咲の中では夏目と宙くんの次……
いや、もうちょい低いかな？まあそのぐらいの信頼がある。
「え〜何それ朔間さんばっかりずるくない？ねぇ、じゃあ俺ともどっか行こうよ」
「え、あの……」
「君の行きたいところでいいよ。っていうかむしろ君の好きな所が知りたいな♪」
自宅…かなぁ。でもそれ言うと『どんなお家？気になるなぁ』ぐらいのことは言いかねないよねこの先輩。
どう答えたものか悩んでいたその時、私のスカートのポケットの中から法螺貝の音が鳴った。
「………出陣、するのかえ？」
「いや、あの、違います。これは…」
ポケットに入ってた携帯…夏目からの着信音だ。
うわ、めっちゃメールの通知来てる。
「え、えぇと、ごめんなさい…っ、────もしもし夏目？」
『A！？今どこにいるノ！？』
「あぁ…えっと、軽音部室…」
『今日レッスンあるって、覚えてるでショ？』
「いや、覚えてたさ…覚えてたけれどもね…」
私の隣で何かを察した朔間先輩が大神先輩に尋ねた。
「わんこ…連れてくる前にちゃんと嬢ちゃんの予定聞いてたのかや？」
「………………………………あっ」
一瞬、部室に冷たい空気が流れた。
それは土砂降りの雨の中の葬式で鈍色の雲を敷き詰めた空を見て頭痛がするような、誰かを──っていうか大神先輩を悼む、そんな空気がこの教室全体を支配していた。
「わんこ」
「はい」
「謝ってこい」
「はい」
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佐藤(プロフ) - 夢花(仮垢)さん» コメントありがとうございます！更新遅くて申し訳ないです…佐藤、キラキラネームとか難読苗字が好きなのでもっと使っていきたいですね。頑張ります！ (2018年10月10日 0時) (
レス) id: 4f2d8f4684 (このIDを非表示/違反報告)
佐藤(プロフ) - 佳乃さん» 修正しました！！！もともと誤字脱字マンなんですがまさか英智さんの名前間違えるとは…ご指摘ありがとうございます！ (2018年10月10日 0時) (レス) id: 4f2d8f4684 (このIDを非表示/違反報告)
夢花(仮垢) - うわ、めっちゃ気になるところで更新来てないwwえー…めっちゃ気になるやんか←w この作品好きです！！めっちゃ続き気になります！！海凛の当て字(?)とかすごかよ(ぼそ 応援してます！無理ない程度にふぁいとです！！ (2018年10月9日 18時) (レス) id: 1ce7d18474 (このIDを非表示/違反報告)
佳乃(プロフ) - すいません、リトルガールの誤字を教えたいんですけど、sideの所で、英知って書いてますけど、英智だと思うんですよね。この作品、とても好きです。更新頑張ってください。 (2018年10月8日 9時) (レス) id: e3737ad166 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：佐藤 | 作成日時：2018年8月20日 18時
