【あんスタ】＋Continue 2

メランコリック3 ページ27

「あのっ、おおが……っ、大神先輩っ…！」

…で合ってるよね。葵くん言ってたし多分合ってる。

でもとにかく手を離してくれないとこの図はやばい。どう考えても校舎裏に連行されてドンパチやる前にしか見えないというか廊下ですれ違う人達の目が語ってるというか実際ほぼその通りというか。

というか一体私が何をしたと言うんだ。大神先輩に目をつけられる理由なんて……まあ世紀末覇者みたいな噂は流れてますね、はい。

私、無事に帰れるだろうか。

「───ん、あぁ悪い、痛かったか？」

案外あっさり離してもらった。

とはいえもう少しで軽音部室だ。地獄の入口は近い。

「あ、のぅ……」

「お前、薬袋Aなんだよな？プロデュース科に転校してきた」

人違いだったらどうする気だったんですか？

まああんず先輩は知ってて当然として海凛ちゃんも知ってるか、ただの確認だよね。

そういえばいきなりすぎて行けないって夏目に言ってない。なんで今思い出したんだろう、走馬灯かな？

「は、はぁ……」

大神先輩は私の顔を覗き込む。

駄目だ、普段人と目を合わせないどころか顔すら合わせないからこういうのはほんとに無理なんだって…

よく知らない先輩に顔近づけられても恐怖以外の何者でもねぇからな。

「俺、お前のこと前から気になっててよ…」

そう言って頬を赤らめる先輩。

あ、はい。なんのカミングアウトかは知らないけど確実に告白でないことだけは確定した。

さあ何が来る。できれば精神的に健やかなもので頼む。



「お前に聞きたいことがあんだよ。お前さぁ………







──────………イギリス出身って本当か？」


………はい、フラグ回収お疲れ様です。

まあみんな大体わかってたよな？

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