トラフィック ページ20
「えぇっと、こっちの申請は出したから…あ、職員室に椚先生まだいるかな…」
なんだかんだであっという間に昼休みになってしまった。今日は移動教室多かったから余計バタバタしてた気がする。
後回しにしてた書類の提出に行ったら散々『やりたくないことを後回しするとどーたらこーたら』と説教を食らったのも一因である。
昼飯買って食べる時間あるかな、これ。
まあいいや、とりあえずいっぺん職員室に戻って……えっと、もう1階上か。
階段を二段飛ばしで駆けていると、抱えていた書類の1枚が腕の中から逃げ出した。
それを捕まえようと足を捻った瞬間───
「────いっ…、ぁ、うわっ………！」
まだ治ってなかった足の傷が痛んで体のバランスが崩れた。
あ、どうしよう。どう考えても落ちる。
そう悟った瞬間抵抗を諦め重力に体を預けそのまま落ちることを選んだ。多分疲れてたんだと思う。
ただ何となくスローモーションになる視界に映る手を離して散らばる書類に、『あぁ、折角順番に並べたのにな』とか割とどうでもいいことを思っていた。
飛び降りってこんな感じなのかな。うん、考えたくもないわ。
「───う゛ぇっ…！？」
「おぉっとぉ！？」
おおよそ女の子らしくない、っていうか今絶対口から何か出ただろ。みたいな声が出たな。いや、普通女の子なら『きゃっ』とか『ひゃんっ』みたいな可愛い声が出──たらもうちょい愛され系なヒロインになってたんじゃないですかね(メタ)。まあいいや、えっとね、うんそうじゃなくてね、
いや、はい。わかってるそろそろ現実見ようか。うん、そんなに痛くないし声が聞こえたし心做しか下が柔らかい、というかはい、もうお分かりですね皆さん
下 に 誰 か い る 。
怖くて視認が出来ない。いやもう頭から落ちた方がマシだった。
「おぉい、大丈夫かあ？」
いっそ無視してくれたらよかったのに…。
「………」
おそるおそる振り向くと緑青色の瞳と目が合った。
「あぁ、Areyou───」
「あの、すみません。日本語で大丈夫です…」
私は一体あと何回この学校でこのやり取りをすればいいのだろうか。
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佐藤(プロフ) - 夢花(仮垢)さん» コメントありがとうございます！更新遅くて申し訳ないです…佐藤、キラキラネームとか難読苗字が好きなのでもっと使っていきたいですね。頑張ります！ (2018年10月10日 0時) (
レス) id: 4f2d8f4684 (このIDを非表示/違反報告)
佐藤(プロフ) - 佳乃さん» 修正しました！！！もともと誤字脱字マンなんですがまさか英智さんの名前間違えるとは…ご指摘ありがとうございます！ (2018年10月10日 0時) (レス) id: 4f2d8f4684 (このIDを非表示/違反報告)
夢花(仮垢) - うわ、めっちゃ気になるところで更新来てないwwえー…めっちゃ気になるやんか←w この作品好きです！！めっちゃ続き気になります！！海凛の当て字(?)とかすごかよ(ぼそ 応援してます！無理ない程度にふぁいとです！！ (2018年10月9日 18時) (レス) id: 1ce7d18474 (このIDを非表示/違反報告)
佳乃(プロフ) - すいません、リトルガールの誤字を教えたいんですけど、sideの所で、英知って書いてますけど、英智だと思うんですよね。この作品、とても好きです。更新頑張ってください。 (2018年10月8日 9時) (レス) id: e3737ad166 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：佐藤 | 作成日時：2018年8月20日 18時
