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スイミング5 ページ37

「──じゃあミッキ〜、イギリスから来たんだ〜」

「は、はい、えっと、父の仕事の都合で……」

「へ〜あっ、あのね、ガミさんがね、イギリス好きって言ってたよ!行ってみたいって言ってたよ!話してみたら喜ぶと思うよ!あ、ガミさん知ってる?」

「一方的にまくし立ててる割には情報量が少ないよ明星くん……」

「時々俺らにもわからん時があるぞ」

「あ、スバルの『ガミさん』ってのは大神の事な、UNDEADの」

「はあ……」

何故にこうなったのだろうか。

確か始める前に改めて自己紹介〜って感じで根掘り葉掘り聞かれて……いつの間にか40分経ってる…

そしてTricksterの何が凄いかってレッスンしながら聞いてくるんだよね。

特に明星先輩なんかダンスしながらとかサビ確認しながら聞いてくる。どうなってんの。

「で、さっきのダンスどうだった?」

そしてこれである。

無茶苦茶を言うな。

「え、えぇっとぉ………その……」

「あ、A!こっちにタオルくれ」

「……は、はい!」

と、ちょくちょくフォローを入れてくれる衣更先輩。しかし衣更先輩に至っては、いつの間にか名前で呼ばている。

そんなに親しくなったんだろうか?気にする私が陰キャだからおかしいんだろうか?

「──皆遅れちゃってごめんね、Aちゃんいる?」

悩んでいるとあんず先輩が紙束を抱えてレッスン室に入って……ん?え、あんず先輩?

「あれ、あんず?今日はこれないんじゃなかったの?」

「ううん、ちょっと遅れるからAちゃんに悪いけど最初の方は任せたいって伝えてって海凛ちゃんに言ったんだけど……」

成程、抜かりないね月見里さん。

「ふ〜ん、マリリン勘違いしたのかな?」

「手伝おうとしてくれたんじゃない?後でお礼言っておかないとね」

それで納得するんだ…。まあ男って女に比べて共感力が鈍いって言うもんな…

わからないのも無理なくは……いや多分先輩達が鈍感なだけだこれ。

「あ、Aちゃん、はいこれ」

そう言ってあんず先輩が持っていた紙束を私に差し出した。

「今回のライブの概要書。今回Aちゃんがメインでプロデュースするって聞いたから。私もまだまだ未熟だけど、ちょっとだけ先輩だから何かできないかなって思って……一緒に頑張ろうね!」

あんず先輩が眩しい……

引きこもり明けのコミュ障陰キャには眩しすぎる光だ。なんかもうこのまま浄化されそう。

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翔。(プロフ) - 好きです!!最高に面白いです!!エリートヒキニート最高! (2019年1月20日 6時) (レス) id: 63a2837fb8 (このIDを非表示/違反報告)
佐藤(プロフ) - ♪咲那♪さん» わーいありがとうございます(^o^)/頑張ります! (2018年5月15日 0時) (レス) id: 4f2d8f4684 (このIDを非表示/違反報告)
♪咲那♪(プロフ) - おもしろくて続きが気になったのでこれからも更新頑張ってくださいね! (2018年5月7日 22時) (レス) id: 282e7e9f5d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:佐藤 | 作成日時:2018年4月7日 1時

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