セッティング ページ4
「ちくしょう……夏目のアホ…」
『Aがいたら天祥院が来るでショ』とか言って追い出しやがって……お陰でずっと屋上で昼寝してたんだぞ！
昼も食えなかったし！人目が嫌で購買にも食堂にも行けなかったから！
まあそれに関しては全面的に私が悪い気がしなくもないけどとにかく全部夏目のせいだ。
「大体ガーデンテラスって紅茶部いるじゃん……」
紅茶部っていえばあれだ、生徒会長サマはとにかくあのKnightsのひととかRa*bitsの子とか、近寄りがたいかんじがするんだよね。
こう、ほのぼのしてるというかふわふわしてるというか、まったりゆったり〜みたいな、できるなら遠くから眺めてたいけど近寄りたくない、そんな感じだ。
なんでそんな所に呼び出したんだ後頭部椅子でガッってやってやろうか。
そんな事を思いながらガーデンテラスに向かうと見覚えのある淡い金髪が見えた。
「やぁ、A。ごねていた割に時間前に来るあたり相変わらず律儀だねぇ」
柔らかく笑みを作るそこの”アホ”に何故か無性に殺意が湧いてきた。
「英……っ、……生徒会長……」
「英智、でも構わないよ？君とは知らない仲じゃないしね、多少の無礼は許されるだろう。君の幼馴染みたいにさ」
「その幼馴染が英智って呼ぶと不機嫌になるんだよ……」
「厄介だねぇ」
いや、お前も厄介だろ？
大体なんで私身内こんなんばっかりなんだよもっとこう心に平穏を与える存在はいないんだろうか。例えば宙くんとか宙くんとか宙くんとか。
「まあとにかく突っ立ってるのもなんだし座りなよ。ほら、お茶を淹れてあげよう。Aは何が好きかな？」
笑顔で茶葉の入った色とりどりの缶をテーブルに並べる英智。
「……うーん…これかな」
「ダージリンだね、これは春摘みだから匂いがいいよ」
丁寧な手つきで茶葉をティーポットに入れる。こういう所はイケメンだから絵になるんだけどなぁ。残念だよね、色々と。
「あぁ、そうだ。薬袋さん、今何処にいるのかな？出来れば近いうちに挨拶をしておきたいのだけれど…」
「親父？知らない。興味ないし。ていうか英智が挨拶すんの？」
「まあ今後の事を見据えて色々とね」
傾けられたティーポットから赤茶色い液体が空を滑ってカップに落ちる。
仄かな甘い匂いがした。
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翔。(プロフ) - 好きです！！最高に面白いです！！エリートヒキニート最高！ (2019年1月20日 6時) (
レス) id: 63a2837fb8 (このIDを非表示/違反報告)
佐藤(プロフ) - ♪咲那♪さん» わーいありがとうございます(^o^)/頑張ります！ (2018年5月15日 0時) (レス) id: 4f2d8f4684 (このIDを非表示/違反報告)
♪咲那♪(プロフ) - おもしろくて続きが気になったのでこれからも更新頑張ってくださいね！ (2018年5月7日 22時) (レス) id: 282e7e9f5d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：佐藤 | 作成日時：2018年4月7日 1時
