【あんスタ】＋Continue

序幕 ページ1

事の始まりは彼女の持ち物がなくなったことからだった。

最初はボールペンや消しゴムなど小さな物から、次第に体操着やデザイン画など段々と対象が酷くなっていった。

この学校は特にセキュリティが強いから外部から盗まれたとは考えにくい。

つまり、校内に犯人がいる、と。

誰もが誰もを疑い、疑心暗鬼になっていた頃、事件は起きた。

とある日の放課後、校舎裏。

悲鳴を聞いて駆けつけた複数の生徒が見たのは赤く染まった腕を抑えて蹲って泣いている彼女と、

それを見下ろしているこのアイドル・プロデュース科の数少ない女子生徒の3人目の少女だった。

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