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「宮っち」
今日の営業が終わってシャッターを自動で下ろしていたときに。
「……玉」
本日の営業を終えた親友が来てくれた。
「あれからさ、俺いっぱい考えて」
「うん」
「結論は一応出たけど、どうなのかな」
「それが具体的には分からないけど、宮っちが決めたことに異論は挟まないよ」
玉も昔から俺が迷ったり悩んでるときは一緒にいてくれるし優しい。
だから俺だって玉の恋を応援した。
「うん、玉ありがとう」
「言っとくけど、今回だけの出血大サービスだからね」
「それでもありがとう」
そうは言ってるけどいつも助けてくれるじゃんね。
「前に俺たちの世界の範囲内の話したの覚えてる?」
「もちろん」
「俺の世界、店を継いでからすっかりあかつきアーケードだけになっちゃって、安全でぬるま湯な世界にいたから……ここから新しい世界を迎えるのが怖いんだよね。でも何かを得たいのならば動かなくちゃだよね」
「そうだよ。俺もそう思って朋枝ちゃんに想いを告げた」
俺も一歩踏み出さないと。
完全に失ってしまう前に、まだ俺にチャンスがあるというのなら。
俺はAちゃんのことが好きだ。
今ここではっきりさせる。
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作者名:ユタカ2 | 作成日時:2021年11月23日 14時