検索窓
今日:1 hit、昨日:2 hit、合計:20,029 hit

ページ40





だけど相手は御令嬢。
将来のお相手も決められている。
渡辺家に仕えてるからって、俺はあくまでも平民。
元々が身分違いな上に相手は10個も下の未成年。



成就なんてありえないし、夢も見ちゃいけない。
だから俺はあくまで執事として彼女に接して自制していた。



だけどAが18歳になったとき。
彼女の部屋で、こう尋ねられた。



「渉って彼女いるの?」



「いませんが……」



するといきなり彼女は抱き着いてきた。



「私、ずっと渉のことが好きなの」



「それはどういう意味でおっしゃってるんですか?」



Aがいきなり線を飛び越えようとするから、こっちだって動揺する。



「一人の男の人として渉のことが好きになっちゃったの」



「しかしお嬢様と私は……」



「身分なんて関係ない。渉自身の気持ちを知りたい。渉は私のことどう思ってるの?」



「…………」



俺はとても迷った。
欲望のままに彼女と向き合うか、これまで通り抑えるか。
Aだって勝算なく言ってるわけじゃないことが伝わる。
俺だって本当は、Aが俺を好意的に見ていることは伝わってた。



「渉……」



Aの顔が近づいてくる。
……俺の理性なんてちっぽけなもの。



「…………」



キスで応える。
この瞬間保たれていた秩序が崩れていく。



「好きだよ」



「…………」



「俺もAが好き」



「渉……」



Aをこれでもかってほど抱きしめる。
生涯をかけて守りたいなんて思ってしまった。



溢れた想いはどうしようもなくて、この日を境に身分を超えた関係が始まった―――。



・→←y 赤朽葉の永遠はどこにあるのだろう



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (46 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
101人がお気に入り
設定タグ:Kis-My-Ft2 , キスマイ   
作品ジャンル:タレント
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ユタカ2 x他1人 | 作成日時:2021年9月11日 17時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。