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翌朝から調査を開始した。
といっても私は過去の記憶を探る作業なので苦しいところがあるのだが。
みっくんや俊くんには無理しなくていいと言われたけど。
私は常務の聞こえた心の声と自分が調べたことをみっくんに話した。
常務はペーパーカンパニーを作っていた。
会社の金をここに移し、節税をしていた。
今思えばこれは常務単独で行ったことではなく、会社で行っていたことなんだ。
なのに私は見誤ってしまった。
「EMコンツェルン、金にあくどいんだねえ」
途中報告してくれた玉ちゃんがこう言った。
「会長から常務まで皆ペーパーカンパニーを作ってる」
玉ちゃんが取り寄せてくれた書類には会長の江馬淳、社長の江馬泰、副社長の江馬明、専務の辻野則之、谷川常務の名前があり、それが何枚もある。
「つまり、利益を低く報告して法人税を減らすため?で、ペーパーカンパニーに移したその金は?」
「ペーパーカンパニーだってそれなりの処理をしなきゃならないだろうに」
「じゃあそのペーパーカンパニーの利益を少なく報告して、さらに余ったお金を作ることも可能だよね?」
「で、その金は懐に……って?脱税で引っ張れそうだよね」
「玉ちゃんは徹底的にそっち方面をお願いします。あとネットの声も……」
「そこはずっとやってる……」
玉ちゃんはあくびを噛み殺した。
この3日間ぐらいまともに寝てないはずだ。
「これは俺がAのためにやりたくってやってるの」
私の心を感じ取ったのかこう言われた。
「私のために……」
「俺、ホント知らない人駄目なの。皮膚がピリピリしちゃって。でもAはなぜか最初から平気だったんだよね。これはあの6人の時もそうだったんだけど」
「そうなんだ」
「Aは俺にとってレアなのよ。それに可愛いし優しいし。宮っちが過保護になるわな」
「俊くんはいとこだから」
「宮っちは基本優しいけどね、Aに対してはさらにって感じだよ」
「まあ……」
俊くんは昔から私を甘やかしてくれるし、私の言う事は何でも聞いてくれる。
あの時以外は……。
いかんいかん、感傷に浸ってる場合じゃない。
今事務所にいるのは私と玉ちゃんだけ。
みっくんはEMコンツェルンの上層部を追っている。
俊くんガヤさんもそう。
ニカちゃん千ちゃんは別角度から調べているようだった。
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真衣 - はじめまして。いとこ同士って結婚出来ないと聞いた記憶があるのですが、出来るんでしょうか?PS昔(1996年頃)、少女漫画雑誌・りぼんでよく似た設定(探偵では無いですが。作者:池野恋先生 おしえて菜花)があったことを思い出しました。 (10月21日 19時) (レス) @page50 id: 29eac809bc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ユタカ2 | 作成日時:2023年3月15日 15時