Episode39 【宏光side】 ページ39
「あれ？もうお酒なくなっちゃった」
キッチンの冷蔵庫を開けた二階堂が叫ぶ。
「マジ？」
答えながら壁時計を確認する。
時計の針は午後９時を過ぎたところだった。
「みんなまだ飲むよね？俺買ってくるわ」
「じゃあ私も！」
二階堂の声に弾かれるようにユウキさんが立ち上がった。
「え？！でも２人が一緒に行って、もしバレたら大変じゃない？」
Aちゃんが心配そうに顔を曇らせる。
「大丈夫大丈夫！こんなこともあろうかと、これ、メイクさんに借りてきたんだ！！」
そう言って二階堂が取り出したのは、茶髪のかつらだった。
それをおもむろに頭に乗せ、マスクをしてキャップを被ると、一気に雰囲気が変わり、一見しただけでは二階堂だと分からないほどだ。
「これで大丈夫なはず！よし、じゃあユウキさん行きましょうか！！」
「行こう行こう！」
２人はそのままあっという間に部屋を出て行き、後には恐ろしいほどの静寂と共に、Aちゃんと俺が残された。
「２人…行っちゃいましたね…」
「そうだね…」
あまりにも突然の展開に、会話が続かない。
次の言葉を探していると、彼女は「空いた缶、まとめちゃいますね」と言いながら袋に集め始めた。
そんな彼女に手を貸しながら、少しテーブル上を片付ける。
それでもまだ二階堂達は帰ってくる気配がない。
(どうすっかなぁ〜。まさかこんなことになると思ってなかったから、何話せばいいのか…)
考え込んでいると、バルコニーからAちゃんに声をかけられた。
「北山さん！夜風が気持ちいいですよ！良かったら出てきませんか？」
「あ、あぁ。じゃあちょっと行こうかな」
俺は椅子から腰を上げ、バルコニーへと向かった。
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SaYaKa(プロフ) - yndreamv0mm0vpqさん» コメントありがとうございます!!たくさんドキドキしてもらえるように頑張ります^ ^ (2018年8月2日 7時) (
レス) id: d50237b6e9 (このIDを非表示/違反報告)
yndreamv0mm0vpq(プロフ) - 今後の展開がすごく気になります。2人はどのようにして再開し、恋に発展して行くのか。ドキドキ。楽しみにしています。 (2018年8月1日 18時) (レス) id: 59b8f94fa2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：SaYaKa | 作成日時：2018年7月31日 1時
