Episode35 ページ35
時計の針がまもなく５時を指そうという頃、私はユウキと共にとある美容室に足を踏み入れた。
「いらっしゃいませ」
「５時に予約していた者ですが」
「はい、ご準備できてます。こちらにどうぞ」
若い女性の美容師さんはスマートに私たちを先導して歩きはじめる。
案内された先は“着付け室”とプレートのかかった個室だった。
「ご予約の２着、こちらにご用意させていただきました」
美容師さんの指す方を見ると、そこには涼しげな2着の浴衣が吊るされていた。
ひとつは紺色の生地に可愛らしい白い丸菊が全体的にあしらわれたもの、そしてもうひとつは白地に撫子や百合などの水彩花柄があしらわれたものだ。
「A、びっくりした？実はこっそり浴衣とヘアセットの予約をしてたの。せっかくだから気合入れたいじゃない」
ユウキはそう言うと私に微笑んだ。
「ではまずヘアセットとメイクからさせていただきますので、お２人ともこちらへどうぞ」
美容師さんに促されるまま私達は鏡の前に座ると、クロスをつけられ、ヘアセットをしてもらうことになった。
約１時間半後、私は白地の浴衣、ユウキは紺色の浴衣を着つけてもらい、店を出る。
「よし！A！行くよ！」
「う、うん」
慣れない下駄に四苦八苦しながら、私はユウキと共にタクシーに乗り込んだ。
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SaYaKa(プロフ) - yndreamv0mm0vpqさん» コメントありがとうございます!!たくさんドキドキしてもらえるように頑張ります^ ^ (2018年8月2日 7時) (
レス) id: d50237b6e9 (このIDを非表示/違反報告)
yndreamv0mm0vpq(プロフ) - 今後の展開がすごく気になります。2人はどのようにして再開し、恋に発展して行くのか。ドキドキ。楽しみにしています。 (2018年8月1日 18時) (レス) id: 59b8f94fa2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：SaYaKa | 作成日時：2018年7月31日 1時
