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『ただいま!お土産!炭治郎のパン屋さん行ってきたんだー!』
何度かの修繕を繰り返したが、昔と大差ない安心する我が家
玄関を開けて声を出すとパタパタと走る音が2人分聞こえてくる
累「おかえり。何もされてない?」
『大丈夫だよ。私が怪我するのは鬼達との手合わせくらいだよ』
稲帆「そう言いつつこの前山の中でコケたの誰?」
『それは私だけどさ…』
兄「無事ならいいんじゃねぇか?」
『ほんとに過保護だよね…』
靴を脱いで居間にパンを置いて周りをキョロキョロする
ギンはまだ任務かな…
たまにこうやってギンがいない時がある
こんな時ふと懐かしくなる…
『好きなのいっぱい食べていいからね!ちょっと私はお散歩してくるよ』
累達に言うと、屋根まで飛んで鬼化して翼を広げる
霊圧を探すように集中すると、大きな霊圧が何個も見つかる
何事…?この前100年近く出てこなかった虚がいるってこと?
でも…あの時師匠はもう交わらないって…
「何だか辛気臭い顔をしとるのぉ」
懐かしい声に振り返ると、そこには夜一さんだけじゃなく、一護やルキア、しろちゃん…懐かしい死神の面々が揃っていた
『みんな…』
「アンタには笑顔が1番よ」
急に来た圧迫感…もちもち…もう味わえないと思ってたこの感覚…
『乱菊ぅ…』
乱菊「ちょ、なんで言ったそばから泣くのよ!」
わんわん子供みたいに泣く私を宥める乱菊
「良かったなぁ、A」
『ギン…』
ギン「ボクの夢に彼女が出てきて教えてくれたんやで」
『彼女…?』
ギン「Aの妹さんや」
『え…』
ギン「彼女がまたこの世界をねじ曲げてくれたから、ボクらは再会できた。感謝するんやで?」
『う、うん!早速会ってくる!』
ギン「よろしゅうな」
『任せて!』
私は迷いなくあおあか達に逢いに行く
昔より断然と賑やかになったこの世界
その奥に佇む2匹の東洋龍と1匹の西洋龍
なんだか少し嬉しそうな西洋龍に私は駆け寄っていった
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作者名:切人(スランプ中…) | 作成日時:2021年8月16日 8時