引退。【浦島坂田船】

37 ページ37

，









「グループに誘われた。」

『よかったじゃん』


「田中ちゃんとどうですかって」




うらたぬき、そういう名前の人に誘われた。

志麻くんは昔から棘があったから 大丈夫かなぁ？なんて思ってたけど。



「強制参加な！俺はAおらんとむりやし」



ほぼ強制で、知らない3人のグループへ。

志麻くん以外知らないし、みんなトゲあるがや。



うらたぬき、さんが これからの方針の話をして、この日に、集まる この日に配信 なんて決めていた。



「よろしくお願いします。」

『ぁ、…よろしくお願いします…』


男の人は怖い。過去が過去だ、簡単に教えれるわけもない、土足で人の敷地に入って欲しくもない。



「センラって言います。センラ呼びでええんで、よろしくお願いします」

『田中ちゃんです、田中でいいです。』



壁が何層もあるように、私はこの壁は離れないと思っていたのに。




,

38→←36

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す