信じてたのに・・・“うたプリ裏切り”

裏切り20 ページ22

翔side


音也「ただいま、翔」


翔「おう、で、どうだった？」


トキヤ「幸い、そんなに重傷ではないみたいです」


音也「もうすぐ先輩たちも着くみたいだよ」


翔「そうか・・・」


トキヤ「目は・・・すぐには覚まさないそうです」


翔「そりゃそうだよな・・・包丁が刺さればな・・・」


音也「・・・リハビリも・・・必要だって・・・」


翔「リハビリか・・・A、頑張るんだぞ・・・」


そういって俺は、Aの頭を撫でる。


サラサラの髪が、俺の指に触れる。


いつもなら、




『えへへ』


とか、


『頑張るよ！』


とか、言ってくれるけど、今じゃ何の返答もなくて。


静かな部屋に、俺の声が響くだけ。


ｶﾞﾗｯ


そんな中、突如、扉が開いた。


レン「様子はどうだい・・・？」


翔「見ての通りだぜ」


真斗「・・・すまなかったな・・・」


那月「僕たちのせいで・・・Aちゃんは・・・」


トキヤ「私からもです。本当にすみません・・・」


音也「顔を上げてよ、皆」


翔「そうだぜ！おめーらのせいじゃねぇよ・・・！」


那月「でも・・・」


翔「那月、お前なら分かるだろ？全て、荻原がわりぃんだよ」


藍「ショウ、たまには良いこと言うじゃん」


翔「あれ、藍？他の先輩は？」


藍「ランマルとカミュは荷物を取りに、レイジは社長に連絡してる」


翔「そうか・・・」


藍「まあ、少なくともナツキ達のせいでもないね」


那月「・・・」






その後、沈黙はしばらく続いた。

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