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麗香目線








パシャパシャと空港に鳴り響くシャッター音。






私は10人近いボディーガードに囲まれて空港を歩いていた。









まったく、…ピンクのリボン付きの白いワンピースに、






サングラスをかけた私を写真に収めたところで、






何になると言うのよ。







きゃあきゃあ騒いでいるファンににこやかに手を振り、





バアルにエスコートされて用意された車に乗り込む。





「ナッシュ様方はすでにお前が所有する





体育館で練習を始めている。」






「そう、…我が家の傘下に入りたがっている





日本の企業との会合はいつ?」







つまらなさそうに視線を落としながら





バアルにそう問いかけると、





手帳を確認しているのか紙が擦れる音がした。







「明日の午後2時からだ。」





「明日…じゃあ今日はこのままキセキが入った





この近辺の高校を回るわ。どこがある?」






バアルなら私がこう言うことを想定して調べてあるだろう、






そう踏んで問いかけると案の定






すぐに返事が返ってきた。




「黒子 テツヤの誠凛高校、黄瀬 涼太の




海常高校、緑間 真太郎の秀徳高校、




青峰 大輝の桐皇学園高校だ。一番近いのは




誠凛と秀徳だが、…」





「誠凛に。」





「分かった。」









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作者名:舞華 | 作成日時:2017年11月26日 20時

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