【御幸一也】ずっと同じだった2 (ページ7)

今日:4 hit、昨日:2 hit、合計:14,977 hit

55話ページ7

続き→

『なにそれ、初恋ってこと！？うわぁ、キュンキュンする！』

沢村「初恋なんすかね。でもその人が他の男の人と話してたりする時はなんか……こう……」

『それってヤキモチじゃん！恋かぁ……』

本当に初恋だったらしい。

ていうか栄純と恋バナ出来るのは貴重な体験かもしれない。

沢村「先輩は好きな人とかはいないんすか？」

好きな人………

ってなんでまた一也なのよっ！

私は惑わされてるんだ、あの魔神に。

私は恋なんかした事も無いししてもないんだから。

『わ、私はいないな。小さい頃から野球ばっかりだったから男友達多くて……そういう対象がいないの。』

沢村「御幸先輩は……その、幼馴染なんすよね？」

『か、一也？うん、そうだよ。幼馴染。』

沢村「でも最近になって呼び方変えました……よね。」

『え、あ……そ、そうだっけ？』

沢村「前は御幸先輩の事を苗字で読んでました。でも今は一也って。」

『な、なんでだろうなぁ。あははは。』

沢村「先輩、嘘つくの下手っすね。」

栄純がなんだか鋭い……

っていうかなんで焦ってんの、私。

素直に一也にそう言われたって言えばいいじゃん。

でも、苗字で呼んだらキスされるなんて口が裂けても言えない。

『む、昔からずっと一緒だからやっぱり名前で呼ぼうって事になったの。』

沢村「なるほど！なんか謎だったんすよね、突然呼び方変えて！いやぁ、すっきりしやした。」

『な、なんだぁー。栄純、あまりにも真剣な顔だったからびっくりしちゃったよ。』

沢村「そんな顔してました！？」

『うん、マウンドに立ってるときみたいだったよ。』

本当にびっくりした。

本当の事知られてるんじゃないかって……

沢村「マウンドに立ってる顔……どんな顔だろうか。こうか……？いや、この顔か？」

栄純はいきなり自分の真剣な顔を研究し始めた。

かなり変な顔になっている。

『なにやってんのよ、それは変顔っていうの。』

沢村「なに！？今度マウンドに上がった時は写真を撮って貰わなければ！」

ああ、少しでも栄純が鋭いと思った私が馬鹿だった。

沢村「(…………。)」

*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:*･'(*ﾟ▽ﾟ*)'･*:.｡. .｡.:*･゜ﾟ･*
こんにちは。

なんだか栄純が危ないキャラへ……

そっちのキャラへの転向は無いですw

ゆっくり更新ですが、よろしくです。