さようなら ページ6
兄さんの苦無をマークして、そこに飛ぶ。
見たくない光景が待っているとわかっていても身体はそこに向かった。
「...兄さん。」
クシナさんと共に倒れたその身体に近づく。
Aの存在に気がついた忍たちがこちらを一斉に見た。
へたっ、とAは座り込んだ。膝元には、ミナトの頭がある。
自分と同じ金の髪に、そっと触れた。
「まだ、行かないで。」
呟いた言葉は、空気に溶けて消えていく。
今にも目を開けそうな兄の端正な顔を見つめていると、涙が一粒こぼれた。
きっと今、自分は酷い顔をしている。口元の震えが止まらない。目の縁が熱い。
周りの目もある。大声では泣けない。
三代目の気配を背後に感じ始めた。きっと三代目に慰められたら泣いてしまう。それだけは避けたかった。
最後に、兄の滑らかな頰に軽く触れて、Aはその場を後にした。
「さよなら、兄さん。」
ラッキーキャラ(NARUTO)
二位ユギト
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チレク - ありがとうございます!名前を変えたので書き直しました! (2017年9月24日 19時) (レス) id: c1e572521f (このIDを非表示/違反報告)
みー - 続きまってるよ(^-^)/ (2017年9月20日 23時) (レス) id: d90a8422dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:チレク | 作成日時:2017年9月19日 23時