ごめんなさい ページ12
カカシside
Aに安静にしているよう言い聞かせ、外に出た。
今回の呼び出しの内容は、おおよそ見当がついている。
カカシは今、上層部の忍、志村ダンゾウに仕えているが、三代目はどうやら暗部としてそばに置いておきたいようなのだ。
(Aとあまり会えなくなるかもな。)
そう考えて居たのもつかの間、あっという間に火影棟についてしまった。
すっかり足が慣れた火影室までの道のりを、踏みしめるように歩く。
「失礼します。」
訪を告げて、部屋に入ると、煙草の匂いが鼻をついた。
「すまぬな。忙しい時に。」
「その口調は、全てお見通しということですか。」
火影は答えず、山積みの書類の山の中から、一枚の紙を引っ張り出した。
「それは？」
問うと、彼はパイプを置いた。
「暗部の入隊申請書じゃ。...どうするかは、自分で決めなさい。」
差し出されたそれを受け取ると、さらり、とした紙の質感が手のひらをなぞった。
「Aはどうじゃ。」
申請書に目を通していると、火影に尋ねられた。
「大丈夫です。さすが四代目の妹なだけありますね。」
四代目、と呼んだことに引っかかったのか、それともAのことをAと言わなかったからか、火影が眉をひそめたのがわかった。
「その様子だと、割り切ったようじゃの。」
「はい。」
カカシは申請書を火影に差し出した。もう血判が押されている。
「本当にいいんじゃな。」
「はい。」
再び火影になった彼の目を、真っ直ぐに見つめて、カカシは頷いた。
ラッキーキャラ（NARUTO）
二位ユギト
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 63人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
チレク - ありがとうございます！名前を変えたので書き直しました！ (2017年9月24日 19時) (
レス) id: c1e572521f (このIDを非表示/違反報告)
みー - 続きまってるよ(^-^)/ (2017年9月20日 23時) (レス) id: d90a8422dc (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：チレク | 作成日時：2017年9月19日 23時
