君の気持ち ページ11
カカシにああ言われてしまった以上、出歩くと危ないのは自分でも自覚したので、Aはおとなしく布団に入っていた。
サクモさんやオビトやリンが亡くなったとき、カカシはどんな気持ちだったんだろう。
自分は、無自覚のうちにカカシに甘えてしまっていた。
「ばかだなぁ。」
思わず、つぶやいた。
なぜ、彼の気持ちを考えなかったのだろう。
彼は、両親も友も、そして師さえも失くしたというのに。
兄がいなくなったくらいで、こんなに不幸がっているのは、彼の気持ちを考えれば少し自己中な考え方だと思った。
でも、たった1人の兄弟だった。お互いには、お互いしか居ない子供時代を過ごした。
その中で、兄さんはクシナさんと出会って、結ばれた。
自分はカカシやリンやオビトに出会って、たくさんの友達に囲まれた。
Aの班は、かなりやる気な上忍師が付いて居て、他の班より一期早く中忍試験を受けた。そしてカカシと同時期にAは上忍になった。
そんな楽しい時期でも、自分は、兄のことにも、カカシのことにも、気をかけてこなかった。
「何をやってたんだ。私は。」
口に出すと、それは心に響いた。
兄にもっと任務について聞いておけばよかった。
もっと話せばよかった。
もっと思い出が欲しかった。
でも、今思い出しても無駄だ。
ただの懺悔にしかならない。
そして、それは自分が不甲斐ない妹であったからなのだ。
事実からは逃れられない。
Aは深く深呼吸した。
カカシに謝らなくては。そして、もうこれ維持をカカシに甘えられないということを、肝に命じるのだ。
考えがまとまると、それに合わせたかのように玄関の方で物音がした。
ラッキーキャラ(NARUTO)
二位ユギト
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チレク - ありがとうございます!名前を変えたので書き直しました! (2017年9月24日 19時) (レス) id: c1e572521f (このIDを非表示/違反報告)
みー - 続きまってるよ(^-^)/ (2017年9月20日 23時) (レス) id: d90a8422dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:チレク | 作成日時:2017年9月19日 23時