吉良ヒロトの妹は、記憶喪失で○○と○○の幼なじみ！？[アレスの天秤] (ページ16)

今日:13 hit、昨日:0 hit、合計:9,715 hit

十二話ページ16

Noサイド

永世対雷門

試合当日

風「・・やはりあいつは来ないか」

緑「タツヤ」

タ「皆・・・行くぞ！」

全「おう！」

「フットボールフロンティア本戦3回戦！
雷門中対永世学園です！永世学園のメンバーには、得点王、吉良ヒロトが居ません！今日は永世の貴公子、基山タツヤが前線を担うことになります！そして永世学園にはあの"幻想の蝶"吉良レイと"桜花の舞姫"アリス・スノーライトの姿があります！沢山のファンが集まる中、一体どのようなプレイを見せるのか！」

～ここから夢主サイド～

あの人は確か、小僧丸サスケさん、彼の使う必殺技でよく見るのは、あの豪炎寺さんも使っていた「ファイアトルネード」。

小「ファイアトルネード！」

私は、そのシュートを、技を使わずに止めた。

小「っ、なに？！」

そのあと私は、タツヤ兄さんにボールを渡した。

そして、タツヤ兄さんが技で一点を取った。

「永世学園、早速一点を返した！！基山タツヤ、気迫が漲っています！！」

雷門からのシュートを、タツヤ兄さんが前線から戻ってゴール前に、止めようと、ボールに足を伸ばす…が、惜しくも止めることは出来ず、3-2。

貴「タツヤ兄さん！」

私は、その場に、走って行った。

タツヤ兄さんは足を痛めたのか、顔を歪める。

タ「大丈夫だよ、レイ」

タツヤ兄さんは少し微笑んで私を見た。そんな顔で痛みを紛らわされても、嬉しくなかった。

～ここからヒロトサイド～

タ「ねぇ、いつかさ！フットボールフロンティア一緒に出てさ！そんで日本一、目指そうよ！」

タツヤの子供の頃の、無邪気な声が頭に響く。

貴「ヒロトお兄ちゃん、私ね、ヒロトお兄ちゃんとサッカーするのが大好きなんだ！」

レイが笑顔が絶えなかった時の言葉が脳裏によぎった。

街中の大きな画面には、タツヤが怪我をして蹲る様子が映し出されていた。

ヒ「夢か、気付けよ、あるだけ幸せってな」