君の隣が似合いたい【黒】 (ページ45)

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最悪な夏休みの始まり方だ。

目黒のことも、補習も。

「ああー、サッカーさせてくれよー！」

後ろの方の渡辺がそう嘆いている。

『後ろの方の渡辺も補習だとは思わなかったわ』

「ほんとだよ。てかなんであいつは部活できてんの！」

窓から見える校庭では、サッカー部が練習をしている。目黒も。

「ギリ逃れられたらしいけどまじで羨ましい！！」

『ね』

あんまり校庭の方は見れない。

「…で、結局どうなったの？
あいつ何も教えてくれねえんだけど」

『どうって言われても』

「明らかに変だろ」

『なんでバレてんだよ』

「今日この後時間ある？」

『うん』

「うし、俺に話せ」

『うし、じゃねんだわ』

なんて言っていたら、教室に先生が入ってきた。

「はいおはようー。
……ま、毎回午前で終わるんだから！頑張ろうよ！！」

「「はい…」」

「ね！！頑張ろう！！」

深澤先輩の言っていた、緩い先生ではなかった。

別にいいけど。

「あとでファミレスな」

…後ろの方の渡辺が
頼れる親友ポジションなの草。

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