鈴の音［鬼滅の刃］ (ページ10)

今日:2 hit、昨日:8 hit、合計:11,181 hit

七話　　炭治郎side ページ10

炭治郎side

炭を売る前に、いろいろ手伝うことがあって帰るのが遅くなってしまい、夕刻になってしまった

おにがでるからといって、昨日三郎爺さんに泊めてもらった

そして、翌日。

俺は、三郎爺さんお礼を言って、家に戻った。

幸せが壊れるときはいつも

―――血の匂いがする

俺は慌てて、家に戻った。すると血まみれの禰豆子と六太の姿があった

俺「どうしたっ！！どっ、どうしたんだ！！！」

背負っていたかごを投げ捨て、禰豆子たちにかけよる。

俺「一体何があった…」

そう問いかけながら、家の中をぱっとみると、そこには、破られた彰子、爪痕、血だらけの家族だった

俺「…母ちゃん……花子…竹雄…茂…六太…禰豆子……A、Aは？！」

家の中を見てみるが、Aの姿はいない。

後ろを振り返ると、禰豆子たちより少し前に倒れていてなぜか小さくなったAの姿があった。

禰豆子とAだけまだ体にぬくもりがある

禰豆子を背負い、小さくなったAは母ちゃんが使っていたおんぶ紐で、前に抱えている

二人とも医者に診せれば助かるかもしれない

何でこんなことになったんだ

熊か？冬眠できなかった熊が出たのか？

思わず、視界がかすんでいく

息が苦しい

凍てついた空気で肺が痛い

前に進め

もっと速く足を動かせ

まだまだ町まで距離があるんだぞ

急げ

死なせないからな

絶対助ける

二人とも、兄ちゃんが助けてやる

その時、同時に禰豆子が奇声を上げて、俺は崖に落ちた

雪があったおかげで痛みはあまりなかったが

いつのまにか禰豆子がいない

後ろのほうにいる禰豆子

Aはずっと意識を失っている

俺「禰豆子！！大丈夫か！！！

歩かなくていい！！俺が町まで運んでやるから！！

禰豆子、」

その時禰豆子は俺に勢いよく覆いかぶさった

鋭い牙、目、鋭い爪…

鬼だ

三郎爺さんの言葉を今、思い出した