鈴の音［鬼滅の刃］ (ページ9)

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六話ページ9

師匠の訃報を聞いてから、四年。私は、11歳になった。

一人また弟…六太が生まれ、父はこの世を去った。

そして身体も心も成長していったが、気管支はずっと弱いままだった

それでも、師匠に学んだことは忘れない。

修行を怠ったことはない。時々、あの時届いた、師匠の手紙を読み返している

弱い心にならないように。強い心であれるように。

まだ、５歳のときだったから、ひらがなを多くしてくれてた優しさがにじみ出ていて、読み返すたびに心を鷲掴みされたようになる

師匠は私達のことを孫のように思ってくれてて、私達もおじいちゃんのように思っていた。

手紙で師匠の気持ちが全部痛いほどに伝わってくる

昼時、お兄ちゃんは炭を売ってくる、と街に行った。

茂「兄ちゃん、今日も町に行くの？」

花子「私も行くー！！」

竹雄「えーーーっ！？」

母「だめよ、炭治郎みたいに速く歩けないでしょう」

茂「母ちゃぁん！」

母「だめ。

今日は荷車を引いて行かないから乗せてもらって休んだりできないのよ。」

それでも茂と花子はついていきたい！といって、わたしが入る

私「花子、茂。お兄ちゃんもすぐ帰ってくるだろうから、私と一緒にあそぼう？」

花子「ほんとにっ？やったー！！！」

茂「Aねぇちゃん！さっきお花摘んできたからあげるね！」

私「わぁ…!ほんとに？うれしいなぁ！…竹雄も遊ぼうね」

竹雄「お、俺は子供じゃないやい。それより、ねぇちゃんは体調大丈夫なのかよ…」

私「ふふ、大丈夫だよ！それより、お兄ちゃん気を付けてね。」

兄「有難う、A。ああ、そうだ、竹雄できる範囲で構わないから、少し木を切っといてくれ」

竹雄「そりゃぁやるけどさぁ…一緒にやるとおもってたのにさぁ」

私「竹雄はお兄ちゃん大好きだねぇ…！

…それじゃぁ、いってらっしゃい」

母「いってらっしゃい」

花子・茂・竹雄「いってらっしゃーい！」

お兄ちゃんは、手を振って町にくだっていった

きっと師匠から年月が過ぎてしまって、余裕をぶっこいてしまったのだろう

まさか、あんなことになるなんて、まったく予想がつかなかった