鈴の音［鬼滅の刃］ (ページ11)

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八話炭治郎side ページ11

禰豆子が…人喰い鬼？

いや、違う。

禰豆子は人間だ。生まれたときから

だけど匂いが…いつもの禰豆子じゃなくなってる

Aもだ

Aも鬼なのかもしれない

でもあれは禰豆子とAがやったんじゃない

第一禰豆子は六太をかばうように倒れていたし、Aも家を守るようにして前にいた

口や手に血はついてなかった

そしてもう一つもう一つの匂いが…！！

すると、禰豆子の体が大きくなった

力も強くなっていく

前にはAも抱えているのに…！

俺が他人の家でぬくぬくと寝ていた間

みんなは、あんな惨いことに…！！

痛かったろう苦しかったろう

助けてやれなくてごめんな

せめて禰豆子とAだけは何とかしてやりたい

だけどすごい力だ押し返せない

俺は必至で叫んだ

俺「禰豆子！！頑張れ！！禰豆子！！！こらえろ！！頑張ってくれ！！鬼なんかになるな！！しっかりするんだ！！頑張れ！！

頑張れ！！！」

するとぽろぽろ…と禰豆子から涙がこぼれた

すると次の瞬間、禰豆子を狙って刀を振る人を見かけた

俺は禰豆子を庇った

なんだ

誰だ

刀…

？「…何故庇う」

俺「妹だ…！！俺の妹たちなんだ！！」

禰豆子「ガァァッグワァッ！！！」

？「それ(・・)が妹か？」

俺「…。」

何も言えなくなってしまった俺にむかってきた

禰豆子を抱きしめるが、禰豆子はあの人の手元にあった

禰豆子「ガァァッ！！！」

俺「禰豆子！！」

俺が向かおうとすると

？「動くな」

と止められる

そうだ、相手は刀を持っているのだ

俺に勝ち目はない

そう思ってピタッととまる

？「…俺の仕事は鬼を斬ることだ。勿論、お前の妹の頸も刎ねる。」

その言葉に思わず絶句しそうになる

俺「待ってくれ！！禰豆子は誰も殺してない！！俺の家にはもう一つ嗅いだことのない、誰かの匂いがした！！みんなを殺し…たのは多分そいつだ！！

禰豆子は違うんだ！！どうして今そうなったのかはわからないけど…でも！！」

？「治らない。鬼になったら人間に戻ることはない」

俺「探す！！必ず方法を見つけるから殺さないでくれ！！

家族を殺したやつも見つけ出すから…俺が全部ちゃんとするから…だから、だから…」

俺がそう話している間にあの人は禰豆子に刀を構える