鈴の音［鬼滅の刃］ (ページ12)

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九話炭治郎side ページ12

俺「やめてくれ！！！！」

もうこれ以上俺から…Aから奪うのは…

俺は立ってAを支えながら、頭を下げる

俺「やめてください……どうか、妹を殺さないでください……お願いします…

お願いします…っ」

するといきなり大声を出した

？「生殺与奪の権を他人に握らせるな！！」

おもわずびくり、とする

？「惨めったらしくうずくまるのはやめろ！！そんなことが通用するならお前の家族は殺されていない！！

奪うか奪われるかの時に主導権を握れない弱者が妹を治す？仇を見つける？

笑止千万！！！

弱者には何の権利も選択肢もない！！悉く力で強者にねじ伏せられるのみ！！

妹を治す方法は鬼なら知っているかもしれない！だが！！鬼どもがお前の意思や尊重してくれると思うなよ！！！

当然俺もお前を尊重しない！！それが現実だ！！なぜさっきお前は妹に覆いかぶさった！！

あんなことで妹を守ったつもりか？！何故斧を振らなかった！何故俺に背中を見せた！！

そのしくじりで妹をとられている！！

お前ごと妹を串刺しにしてもよかったんだぞ！！！」

その人の疑問攻めに、現実さに、おのれの未熟さに

なにもいえなくなった

ただ、少しだけしかいがかすんで、自分の息遣いだけが聞こえる

ぴく、と動いた気がした

Aが

Aを前に背負っているため、あのひとにはうしろすがたしかみれない

？「それも妹か」

俺「は、はい…まだ意識が失ってて…鬼、かもしれません、」

？「…。」