気づいたら柱になってた 肆！【鬼滅の刃】

第佰参拾捌話 ページ11

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兄さんが鬼になったのは、両親の虐待から私を守る為……？




『なん、で……？だって、虐待を受けたのは兄さんも同じだっ…』

朧「だからだよ」




『！』




朧「僕はAがいたから、耐えられたんだ。｣




『…っでも、兄さん1人ならいつでも逃げられる可能性もあった』




朧「でも僕が逃げれば…Aを僕の代わりに虐待するって脅されてた。だから逃げなかった。｣




『……ｯ！！』




兄さんは全部私の為に…？自分を犠牲にしてまで？




朧「ずっと僕はあの日を待ってたんだ、夢見てた。






　





＿＿＿＿＿＿＿＿＿この手で両親を殺す事を」




そう言った兄さんからは、期待 安心 安堵 達成感という気持ちが伝わってくる一方で……後悔 虚勢 恐れ 虚無という感情も何処からか伝わってくる。




でも不思議なのは鬼のはずの兄さんからは、他の鬼とは違ってドロドロしたようなオーラは全く感じられなかった。




過去にも同じようなオーラを感じた事があった。
忘れる訳が無い、だって禰豆子ちゃんと同じオーラだったから。




『…兄さんは、人間を食べてないの？』




朧「！…食べてないよ。｣




人間を1人も食べていないなら、なんで兄さんは上弦なの？どうしてそんなに強いの？




朧「聞きたい事が沢山…って顔してるね。……じゃあ教えてあげる、あの日僕に何が起きたのか。｣






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朧の過去編始まります

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