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第一断罪〜入隊式にて〜 ページ9

「これより神聖なる軍隊、乱舞軍の入隊式を始める」
演台に立っている司会であろう男がそう言うと拍手が起こった。

ここはとある軍隊の入隊式会場。

演台を見上げるような形で設置された1階席には、軍服を着た人達が座っている。
彼らは、この軍隊の軍人だ。

それを見下ろすかのような形で設置された2階席にも、人が座っている。
彼らは、お偉いさんという奴だ。

時折、彼らはヒソヒソと話したり、足を組んだりと少し礼儀悪い。それは1階席の奴らも同じ。

2階席の奴らはまだ分かるが、1階席の奴らは軍人だ。あの態度はどうかと思うね。

まぁ1階席にも2階席にも礼儀正しい奴らもいるみたいだけどね。

でもそうなるのも仕方ない、なにせ彼らは「特別」だから。

歴史を守れる数少ない人材。

だから少し悪態をついても誰も何も言わない。

所詮特別扱いという奴だ。


そんな神聖とは程遠い軍隊の入隊式が今まさに始まった所である。

「まず始めに新たな仲間の入場を行う」

「入隊者、入場」

その言葉と共に大きな扉が開き、ラッパによる演奏が始まった。

「入隊者、山下才蔵」

「はい!」

司会が名前を呼ぶと扉から一人の男が大きな返事をし、入ってきた。

「入隊者、日塚康人」

「はい!」

同じように名前が呼ばれ男が入ってくる。
それが後、2回繰り返された。

少ないと思うかもしれないがこの軍では、これが当たり前なのだ。特別はそう多くはないのだ。


司会が入隊者の名前が書かれているであろう紙を持ち替え、誰もが入場が終わったのだと思った。


「特殊入隊者、ジャッジ」


司会がそう言うと周りが反応し、ヒソヒソ声が大きくなった。
もちろんそれは入場が終わっていなかったからではない。

特殊入隊者という言葉に反応したのだ。

「おい特殊入隊者だってよ」
「特殊入隊者が入隊するなんて聞いてないぞ」「特殊入隊だって〜、弟丸知ってた?」
「いや聞いていないな、それと兄者、俺の名前は膝丸だ」

2階席の奴らがそんな会話をしている。先程まで礼儀正しかった奴らも話し始めた。

ザワザワとする会場に、会場がうるさくなった原因である入隊者は臆する事無く堂々と入ってきた。

その入隊者は...







「女!?」「おいあれ本当に入隊者なのか?」「...こりゃ驚きだぜ」


その入隊者は女だった。


_______________
入隊式の流れ...わっかんねぇ...!なんだよ入隊者入場って!

一応補足なんですが、入場した時に呼ばれた人達はみんなモブです。

第一断罪 〜入隊式と4つの謎〜→←第一断罪〜断罪人は軍人に〜執行



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設定タグ:軍パロ、現パロ , 刀剣乱舞、愛され , 溺愛、逆ハー   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:姫刃 | 作成日時:2019年4月4日 21時

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