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しまった、なんて。









気づいた時にはもう遅くて。









Aを────不安にさせてしまった。









「っんな訳ないやろあほか!」









だぁん!俺がテーブルに手をつく音が響いて、上に乗っていた食器がかちゃりと音をたてた。









「楽しくない?笑わせんなや。そんなん思ってるんやったらとっくに別れてるわ!」









『ぇ、し、志麻、』









「メイトやろうがゲーセンやろうが本屋やろうが、Aと一緒ならどこ行ったって楽しいねん!!わかったか!?」









『わ、わかったから落ち着い、…っえ!?』









Aのそんな声が耳元で聞こえた。









突然俺が抱きしめてきたことに驚いているらしく、いつもなら出てくる軽口が出てこない。









「…ごめん、不安にさせるようなこと言って。Aのこと、ちゃんと好きやから、」









腕に力を込めると、Aの体温が、Aの鼓動が感じられる。









『…私、だって…好き、だもん』









ぎゅう、Aが俺の背中に手を回してきて、一瞬ぷつりと何かが切れそうになった。









慌ててAを離すと、Aはきょとんとした顔をして。









『…どしたの?』









「や、ちょっと、これ以上は俺の理性が持たん…」









顔を逸らしてぼすん、と席に着地すると、Aのくすりと笑う声が聞こえてきた。









『…この後お家デートでも、いいよ?』









「は、」









間抜けな声を出してAの方を見ると、Aは少し照れたように手を伸ばしてきて。









『志麻、行こ?』









「っあーもう…やっぱAには適わんわ」









2人の愛を確かめ合うのも、たまには悪くないかもしれない。









この2人が次のデートもメイトに行ったのは、また別のお話。






fin.





┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

リクエストありがとうございました!遅くなってしまって申し訳ありません(;_;)

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しゅーまい(プロフ) - 黄衣さん» ありがとうございます!コメント遅くなってすみません、、 なるせちゃんのツンデレなシチュが欲しいです!!(*´Д`) (2018年4月12日 0時) (レス) id: d2a6d35e0f (このIDを非表示/違反報告)
黄衣(プロフ) - 夏愛~なつめ~さん» 夏愛さんありがとうございます!良ければこれからも本作品をよろしくお願いします(;_;) (2018年4月7日 14時) (レス) id: c21a9e51ac (このIDを非表示/違反報告)
黄衣(プロフ) - スイ(さぶ)さん» スイさんお久しぶりですありがとうございます(;_;)ううう嬉しいです…これからもよろしくお願いします! (2018年4月7日 14時) (レス) id: c21a9e51ac (このIDを非表示/違反報告)
黄衣(プロフ) - くろさん» くろさんありがとうございます!では歌詞太郎さんでそのシチュエーションでも宜しいでしょうか? (2018年4月7日 14時) (レス) id: c21a9e51ac (このIDを非表示/違反報告)
黄衣(プロフ) - 藍さん» 志麻さんは女子からしたら理想の彼氏なんだろうなというイメージがあります笑誕生日のお祝いまでありがとうございます(;_;) (2018年4月7日 14時) (レス) id: c21a9e51ac (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:黄衣 | 作成日時:2017年11月5日 15時

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