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家に着いてただいまと言う。
キスはしない。そんな雰囲気ではない。
リビングに行き、お互い向き合ってソファに座る
あなたのそんな暗い表情、久しぶりに見ました
『私ね、仕合せでしたよ。
貴方様と出会って、救われて、仕合せでした。
素敵な恋をありがとう』
あぁ、、もう泣かないで
私はあなたの涙に弱いの。
右手を伸ばして頬に伝う涙を拭き取れば、
その手を捕まれて頬擦りされる
宝物を扱うように
そっと、怯えながら触れてる
また涙が伝った
｢またもや日の下に出掛けられなかった｣
『夜に出かけられました』
｢退屈な日々を送らせ色々と我慢させた｣
『魔法みたいな出来事ばかりで楽しかったです』
｢若くして死なせてしまった｣
『貴方様のいない人生など要らなかったです』
｢…っ、子をｯ産ませてやれなかっ、たッ｣
『……時代背景を考えたら産まなくてよかったです』
だって、あの後戦争が起こりましたもの。
愛しい人との子供を
戦争なんかに向かわせたくなかった
そう考えるとプラス思考になりませんか？
｢……A｣
『無惨様。貴方様は‘死’を悪だと
思っていらっしゃるようですけど、
あの終わり方で良かったの。
信じてください。
どうかご自分を追い詰めないでください。
仕合せにしてくれてありがとうございます。
この上なく、貴方様によって仕合せ者となりました。
｢また、私の隣で生きてくれるか？｣
『もちろん。だって私は無惨さん無しに
生きられなくなったのは貴方のせいでしょう？』
責任をとってくださいね
やっと笑ってくれた
やっぱり好きよ、その顔
笑った貴方が大好きです
緊張が解れたのか肩の力が抜けて私を包み込む
嗚呼、とても安心する。
大きな体に抱き締められて安堵する
肩が濡れてきたと思ったら、呼吸も浅くなっている
泣いているの？
｢また…うし、なうかと 思った｣
同居する前のことを思い出して、反省した。
ごめんなさい。
あれはあなたの為だと思ったのだけれど、違ったのね
背中に回した手に力を込めた
『探してくれて、ありがとうございます』
｢当たり前だ。どこにいようとも探す｣
私も自然と泣いてしまった
2人してハグしながら泣いた。
.
.
『あ、雪まろげ』
｢…。その前に ただいまのキスはしないのか？｣
『する、したいです』
あのね、今も幸せです
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つあ - 鬼と人、どちらもとても素晴らしい作品でした！この作品にとても引き込まれました。この作品を作った作者様の文才に惚れます！！ 読んでるとき、とても楽しかったです。素晴らしい時間をありがとうございました！次の作品も楽しみにしていますね！ (2020年9月23日 21時) (
レス) id: 50e3ee0ebb (このIDを非表示/違反報告)
こよみ(プロフ) - みづきさん» 作品を見つけ、読んでくださり喜悦しました。他作に連載中のがございますのでそちらも今後も読んでくださると嬉しいです。私の方こそコメントを送っていただきありがとうございます。 (2020年5月4日 1時) (レス) id: 1c06e5faff (このIDを非表示/違反報告)
こよみ(プロフ) - みづきさん» 我ながら結構長いものだと思いますが、全作読んでくださりありがとうございました。私自身も鬼舞辻無惨の夢小説を探してましたが当時は今よりも少なく悲しい思いをしまして、求めるものがないのなら作ってしまおうとこの作品を作りました。同じような事を思った方がこの (2020年5月4日 1時) (レス) id: 1c06e5faff (このIDを非表示/違反報告)
みづき - 全作拝読いたしました。鬼舞辻無惨の夢小説が思っていたより少なく、このお話を見つけられて本当に良かったです。涙を堪えながら一気に読み進めてしまいました。素敵な作品、ありがとうございます。 (2020年5月1日 18時) (レス) id: 684920ac9f (このIDを非表示/違反報告)
こよみ(プロフ) - 美月さん» そう言って頂けると 色々と拘って頑張ったかいがありました。この夢小説が美月さんにとって良い時間となったのなら、この上なく嬉しく思います。こちらこそ、とても長いお話を読んでくださりありがとうございました！ (2020年3月27日 23時) (レス) id: 1c06e5faff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こよみ | 作成日時：2020年2月1日 18時
