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――第七師団戦艦にて――
『阿伏兎……』
阿伏兎「……はァ、ついに今日が俺の命日か」
団員「……はい?」
恐ろしく遠い目をしながらそんな事を呟く俺に、隣にいた団員が露骨に反応した。
阿伏兎「……後の事は頼んだぜ、兄弟」
団員「ちょっと、どうしたんですか?……何かやばい事でもやらかした、とか?」
阿伏兎「まァ、そんな所だ。……実は、つい今し方嬢ちゃんから連絡があってな。」
……まさかとは思ってはいたが、嫌な予感が的中してしまった。
……嬢ちゃんが出掛けて僅か数十分。
通信機から聞こえてきたのは、泣き疲れたように酷く掠れ、今にもかき消えそうな声。
阿伏兎「……俺が少し、欲に忠実過ぎた。……女を寄越せと言ってきたから変だとは思ったんだけどよ。手は出さねぇとも言ってはいたが……あんな下賎な奴らを、信用すべきじゃなかった。」
――ごめんなさい……っ……しばらく、一人にして欲しいの。
阿伏兎「……俺はなんて謝ればいい?……少なくとも団長が知ったら、もう俺は……」
団員「…………」
――ザザッ
神威〔阿伏兎〜俺だけど〕
阿伏兎「……っ!!!」
ギクゥゥゥ……!!
通信機からの一番恐れていた奴の声に、俺の体が盛大に拒否反応を起こす。
神威〔Aが何処にも見当たらないんだけど。……ホントどーこ行っちゃったのかなァ。……ひょっとしてお前、Aに何かしたりした?〕
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みるく(プロフ) - 黒狐さん、最後まで本当にありがとうございました〜!感謝です(;Д;)(;Д;) (2018年9月30日 19時) (レス) id: 927439fb4e (このIDを非表示/違反報告)
黒狐(プロフ) - (;∀; )いい話だった………いつか小説、書くことがあれば、見に行きます! (2018年9月30日 13時) (レス) id: ceb7e35640 (このIDを非表示/違反報告)
みるく(プロフ) - まおさん、ありがとうございます(;Д;)(;Д;)全力で頑張ります! (2018年9月23日 13時) (レス) id: 927439fb4e (このIDを非表示/違反報告)
まお(プロフ) - 最高すぎます、一般人とは思えない語彙力でいっつも更新楽しみにしてきました!これからも頑張ってください! (2018年9月22日 19時) (レス) id: 6f6285bd1e (このIDを非表示/違反報告)
みるく(プロフ) - 八神さん、ですよね!神威くんかっこ良すぎます……。ありがとうございます、頑張りますね! (2018年9月10日 11時) (レス) id: 927439fb4e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みるく | 作成日時:2018年8月28日 17時