団長と兎.2

2. ページ44

神威「えー、俺とご飯食べに行こうって約束してたのに。」

中々こういう機会がないため、今日こそはデートなるものをしようと、そう思っていたのに。
まさか、俺との約束を忘れたとでも言うのか。

阿伏兎「……なんでも急な仕事が入ったとかでよ…取り敢えず、帰ってくるまで待…」

神威「ちょっと俺も街にでてくるよ」

阿伏兎「……っおい！」

俺も丁度お腹が空いたし、Aを探すついでに美味しいものでも食べよう。

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神威「これ、一つ買ってくよ」

店主「女にやんのかい？」

神威「まァね」

適当に商店街を歩いていると、Aによく似合いそうな髪飾りを見つけた。
俺はオシャレとかそんなのはよく分からないが、何となく直感で選んで買ってみる。

店主「そうかい。……女はこういうのに弱いからチャンスだよ。とは言ってもアンタみたいないい男、振るやつはいないだろうけどねぇ。ま、上手くやりなよ。」

神威「はは、そりゃどうも。頑張ってくるよ。」

……ま、もうとっくにオトして、美味しく食べちゃったけどね。

神威「……あ、そうだ。」

店主「？」

神威「人を探してるんだけど、聞いてもいいかな。」


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