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――俺に着いておいで。一生、甘やかしてあげる。
A「……なに、プロポーズ?」
神威「さァ?」
A「……んんっ…」
悪戯っぽく笑った彼は、私の髪をわしゃっとかきあげるように触りながら唇を重ねてきた。
神威「…っ…ん」
しばらくして離れると、ふにゃりと頬を緩ませて言った。
神威「……次は、俺の事、教えてあげるね。」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
A「……ん」
――翌朝……とは言っても、ここは宇宙。
鳥のさえずりが聞こえるわけでも、暖かい日差しが差し込んでくるわけでもない。
仮に日差しが差し込んできたとしたら、夜兎である私達は一瞬で灰になってしまうことだろう。
神威「……すー」
私は少し痛む体を起こして、彼の可愛らしい寝顔を何となく見つめる。
ああ、幸せだ。
いつまでもいつまでも、この時間が続けばいいのに。
……いいや、続くとも。
どんな窮地に立たされようとも、私達は二人で一緒に、幸せを作っていくのだから。
A「……神威、起きて。」
――前だけ、向いて行こう。
神威「………ん……A〜…」
……ぎゅうううう。
A「痛痛痛痛痛!!絞め殺されるぅ……!!」
――もう、何も怖くないよ。だって、
神威「……おはよ――今日も愛してるよ、A。」
――貴方が、私のそばに居てくれるから。
A「……っ…」
神威「……返事は?」
自信満々な顔でこちらをからかうように見つめる彼。
分かってるくせに。
A「……うぅ…わ、…私も、」
━━━━━━━━━愛してる。━━━━━━━━━
fin.
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みるく(プロフ) - 黒狐さん、最後まで本当にありがとうございました〜!感謝です(;Д;)(;Д;) (2018年9月30日 19時) (レス) id: 927439fb4e (このIDを非表示/違反報告)
黒狐(プロフ) - (;∀; )いい話だった………いつか小説、書くことがあれば、見に行きます! (2018年9月30日 13時) (レス) id: ceb7e35640 (このIDを非表示/違反報告)
みるく(プロフ) - まおさん、ありがとうございます(;Д;)(;Д;)全力で頑張ります! (2018年9月23日 13時) (レス) id: 927439fb4e (このIDを非表示/違反報告)
まお(プロフ) - 最高すぎます、一般人とは思えない語彙力でいっつも更新楽しみにしてきました!これからも頑張ってください! (2018年9月22日 19時) (レス) id: 6f6285bd1e (このIDを非表示/違反報告)
みるく(プロフ) - 八神さん、ですよね!神威くんかっこ良すぎます……。ありがとうございます、頑張りますね! (2018年9月10日 11時) (レス) id: 927439fb4e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みるく | 作成日時:2018年8月28日 17時