検索窓
今日:22 hit、昨日:15 hit、合計:53,512 hit

87. ページ40

A「……それからは知っての通り。色んな組織で道具のように扱われた。……でも、私にはその程度の価値がお似合いなのよ。」

……シーン。
一通り話し終わった私は、静まり返った部屋で一つため息をついた。

……引かれた、かも。

A「……っ…」

……そう思うだけで目尻に溜まる涙。
どうして。…彼のことを信じていたはずなのに。

神威「…そっか…。…話してくれてありがとう……って、アレ?…A泣いてる……え、どうしよう。」

私が泣いていることに気づくと、こういう場面に慣れていないのか、あたふた彼が慌てはじめた。

神威「……ちょ、兎に角泣かないでよ。……本当にどうしよう…。ねェ、こういう時どうしたらいいの?」

……まさか、泣いている本人に聞くとは。
でも、その素直さが彼らしい。

A「……ぎゅ、して欲しい。」

若干笑いを堪えながらも、彼に要求をだす。
私のために慌ててくれる彼は、ちっとも引いたりなんかしていないようだ。
……戦闘狂にとっては、大したことないだけかもしれないが。

神威「……わ、分かった。」

――ぎゅ。

お互い裸のまま、背中に手を回して抱きしめ合う。
自然に頭を優しく撫でてくれる彼は、私を安心させようと言葉を紡いだ。

神威「……A、寂しくなんかない、苦しくなんかない。……もうそうやって、後ろを振り向いて一人泣くこともないんだ。これからは前だけ向いていればいい。」


━━俺はいつでも、アンタのすぐそばにいるから。


神威「俺に着いておいで。一生、甘やかしてあげるよ。」

88.→←86.



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (38 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
89人がお気に入り
設定タグ:銀魂 , 神威 , 阿伏兎   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

みるく(プロフ) - 黒狐さん、最後まで本当にありがとうございました〜!感謝です(;Д;)(;Д;) (2018年9月30日 19時) (レス) id: 927439fb4e (このIDを非表示/違反報告)
黒狐(プロフ) - (;∀; )いい話だった………いつか小説、書くことがあれば、見に行きます! (2018年9月30日 13時) (レス) id: ceb7e35640 (このIDを非表示/違反報告)
みるく(プロフ) - まおさん、ありがとうございます(;Д;)(;Д;)全力で頑張ります! (2018年9月23日 13時) (レス) id: 927439fb4e (このIDを非表示/違反報告)
まお(プロフ) - 最高すぎます、一般人とは思えない語彙力でいっつも更新楽しみにしてきました!これからも頑張ってください! (2018年9月22日 19時) (レス) id: 6f6285bd1e (このIDを非表示/違反報告)
みるく(プロフ) - 八神さん、ですよね!神威くんかっこ良すぎます……。ありがとうございます、頑張りますね! (2018年9月10日 11時) (レス) id: 927439fb4e (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:みるく | 作成日時:2018年8月28日 17時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。