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A「……もう一度だけ言う━━そこをどいて。無駄な殺傷はしたくないの。分かって?」
敵「……っ」
しかし、一応奴らにもプライドがあるのか、少々後ずさりながらもその場からどこうとはしない。
敵2「……おい!早く殺れ!」
敵3「何をやっている?!相手は女だぞ!」
敵4「勿体つけないでさっさと殺っちま――」
A「━━━時間切れ」
――刹那。
目の前に立ち塞がっていた敵が、俺が瞬きをした次の瞬間には、倒れ伏し、最後には何も、言わなくなった。
温度のない冷たい表情が、手を真っ赤に染めた彼女の本気さを、物語っていた。
A「……よくも、私の大切な人を傷つけてくれたわね。」
コツコツ、彼女が足を踏み出す度に、周囲の敵が恐れおののき後ろへ引きさがっていく。
ついには、俺達の元へと続く一本の道が出来上がってしまった。
神威「……水月に至っては、奴らにやられたと言うより、俺にボコされたも同然だけどね。」
水月「誰が貴様なんぞにボコされるか!!その前に私が貴様をフルボッコに、」
A「──ふーん?」
……ギクリ。
水月の体が、そんな効果音が鳴りそうなほど大きく揺れた。
A「……私の大切な人を、どうしたって?」
水月「い、いや違うぞA……?私は此奴をどうもしていない!…だから私を嫌わないでくれ……!」
見たことがないくらいに慌てるソイツに、俺はざまぁみろ、と口パクで言うと、わざとらしくニヤついて見せた。
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みるく(プロフ) - 黒狐さん、最後まで本当にありがとうございました〜!感謝です(;Д;)(;Д;) (2018年9月30日 19時) (レス) id: 927439fb4e (このIDを非表示/違反報告)
黒狐(プロフ) - (;∀; )いい話だった………いつか小説、書くことがあれば、見に行きます! (2018年9月30日 13時) (レス) id: ceb7e35640 (このIDを非表示/違反報告)
みるく(プロフ) - まおさん、ありがとうございます(;Д;)(;Д;)全力で頑張ります! (2018年9月23日 13時) (レス) id: 927439fb4e (このIDを非表示/違反報告)
まお(プロフ) - 最高すぎます、一般人とは思えない語彙力でいっつも更新楽しみにしてきました!これからも頑張ってください! (2018年9月22日 19時) (レス) id: 6f6285bd1e (このIDを非表示/違反報告)
みるく(プロフ) - 八神さん、ですよね!神威くんかっこ良すぎます……。ありがとうございます、頑張りますね! (2018年9月10日 11時) (レス) id: 927439fb4e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みるく | 作成日時:2018年8月28日 17時