72. ページ25
剣を素早く抜き取ると、すぐ近くにいた敵の胸ぐらを掴み引き寄せる。
敵「……っひィイ!!」
神威「……っよ……!」
左足を思い切り踏み込み飛び上がると、そいつの顔面を持てる左足の力全てを使って踏みつける。
ひらりと身をくねらせて、敵集の向こう側に着地。
――バンバンバンッ!!
逃げられると思ったのか、一斉に飛んできた弾丸をものともせず、剣を使ってはじきかえしていく。
敵も負けじとさらに俺を追い詰める。
神威「……っ」
時折はじききれなかった弾丸が頬や肩を掠め、生暖かい血が肌をこぼれ落ちる度に、少し眉をひそめた。
――カチカチッ
敵「……っ!!まずい、弾切れだ!」
敵「……こっちも…!!」
だが、多人数で来ているからと、余裕をかまして一人の敵に戦闘準備を怠ったが運の尽き。
神威「……まァ、こればっかりは相手が悪かったって言うしかないね。」
水月「……っ…!!」
敵集の間から見えるそいつの、信じられないと言った表情に、自然と口角があがる。
神威「……今度はこっちの番だよ。」
撃ち抜かれた右足を、そっと後ろへ引いてゆっくりと剣を構える。
さっきまでの憎悪に満ちた気分はどこへやら。
今は目の前の戦場に、喜びと興奮を抑えきれない。
神威「……─さァ、」
──せいぜい惨めに這いつくばってみせてよ。──
89人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「銀魂」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みるく(プロフ) - 黒狐さん、最後まで本当にありがとうございました〜!感謝です(;Д;)(;Д;) (2018年9月30日 19時) (レス) id: 927439fb4e (このIDを非表示/違反報告)
黒狐(プロフ) - (;∀; )いい話だった………いつか小説、書くことがあれば、見に行きます! (2018年9月30日 13時) (レス) id: ceb7e35640 (このIDを非表示/違反報告)
みるく(プロフ) - まおさん、ありがとうございます(;Д;)(;Д;)全力で頑張ります! (2018年9月23日 13時) (レス) id: 927439fb4e (このIDを非表示/違反報告)
まお(プロフ) - 最高すぎます、一般人とは思えない語彙力でいっつも更新楽しみにしてきました!これからも頑張ってください! (2018年9月22日 19時) (レス) id: 6f6285bd1e (このIDを非表示/違反報告)
みるく(プロフ) - 八神さん、ですよね!神威くんかっこ良すぎます……。ありがとうございます、頑張りますね! (2018年9月10日 11時) (レス) id: 927439fb4e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:みるく | 作成日時:2018年8月28日 17時