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A「……ッッ!!」
――――だめだ!!避けられない!
━━スッ
神威「バーン。ハイ俺の勝ち〜。……だめだよA、戦場で待ったなんて通用しない」
A「……!!……ごめん、今度はちゃんとする」
神威「ウン、いい子だね」
私のおでこに銃の形を作った手で撃つ仕草をした神威。軽く注意するとまた諸定位置へ。
神威「それじゃァいくよ」
A「は、はい!」
彼の変貌ぶりに気圧されつつ、気を引き締める。
互いの距離は約五メートル。その気になれば一瞬で相手を殺すこともできる距離だ。
――――ダッ!
A「……ッッ」
同時に距離を詰めた私達。先に攻撃を仕掛けて来たのは彼で、本当にマジで本気だ。
なんとか蹴りをかわせたが、油断大敵。
すぐにまた拳を突き出してくる。
神威「……っほら、ちゃんとAも……手動かして。……避けるだけじゃダメ」
…彼と手合わせするといつもこうだ。私は手も足も出ずに、結局体力を消耗して負ける。
相手が相手ではあるが、嫌でも実力の差を思い知らされてしまう。
――――こんなんじゃ、神威を守ってあげられない。……もっと強くならなきゃだめ。弱い奴はそばにいる資格なんてない。
もっともっと私は、強くなって、
━━━大切な人を守る!!
A「……ッッ!!!」
――――ガッ
神威「……!!」
初めて、かもしれない。彼にまともに攻撃を当てられたのは。
大きく目を見開いた神威は攻撃を受けたのにも関わらず、にんまり、嬉しそうに笑った。
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みるく(プロフ) - 黒狐さん、最後まで本当にありがとうございました〜!感謝です(;Д;)(;Д;) (2018年9月30日 19時) (レス) id: 927439fb4e (このIDを非表示/違反報告)
黒狐(プロフ) - (;∀; )いい話だった………いつか小説、書くことがあれば、見に行きます! (2018年9月30日 13時) (レス) id: ceb7e35640 (このIDを非表示/違反報告)
みるく(プロフ) - まおさん、ありがとうございます(;Д;)(;Д;)全力で頑張ります! (2018年9月23日 13時) (レス) id: 927439fb4e (このIDを非表示/違反報告)
まお(プロフ) - 最高すぎます、一般人とは思えない語彙力でいっつも更新楽しみにしてきました!これからも頑張ってください! (2018年9月22日 19時) (レス) id: 6f6285bd1e (このIDを非表示/違反報告)
みるく(プロフ) - 八神さん、ですよね!神威くんかっこ良すぎます……。ありがとうございます、頑張りますね! (2018年9月10日 11時) (レス) id: 927439fb4e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みるく | 作成日時:2018年8月28日 17時