検索窓
今日:3 hit、昨日:15 hit、合計:53,493 hit

66. ページ19

神威side

阿伏兎「……よォ、待たせてすまねぇな」

随分前から出口付近で阿伏兎を待っていた俺は、足を落ち着きなくコツコツと鳴らす。しばらくして、やっと来たそいつにわざとらしくため息をついた。

神威「……遅いよ阿伏兎。……早くいこ」

阿伏兎「まぁまぁ、そんな急かすなって。」

神威「急かしてるんじゃないよ。お前が余りにも遅いからだろ。……どうせ、Aがまためんどくさい事言ってきて引き留められ」

阿伏兎「団長」

人のことを待たせておきながら、反省の色がさっぱり見えない阿伏兎に反論しようと口を開く。
すると、阿伏兎が俺の言葉を強い口調で遮った。

神威「なに」

阿伏兎「嬢ちゃんにしばらくの間、ここの全指揮を任せた」

神威「は……」

阿伏兎がこんなに真剣だなんて珍しい事もあるもんだ、と阿伏兎の言葉に耳をすませばこれだ。
戦場での動き方なんて何も知らないヤツに仲間の命を預けるなんて、一体こいつは何を考えているのか。

――しかも、

神威「……なんで、あいつなの」

阿伏兎「不満か?俺の信じる"仲間"の事が。」

神威「………何が言いたい」

わざわざ"仲間"というワードを強調してくる辺り、何か俺に一言言ってやりたい事があるのだろう。……心做しか、少し機嫌が悪いようにもみえる。

阿伏兎「さァな、…弱い奴なんてお前さんには必要ねぇんだろ?……だったら別に俺が言ってやる義理はねぇよ」

神威「………あっそ」

67.→←65.



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (38 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
89人がお気に入り
設定タグ:銀魂 , 神威 , 阿伏兎   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

みるく(プロフ) - 黒狐さん、最後まで本当にありがとうございました〜!感謝です(;Д;)(;Д;) (2018年9月30日 19時) (レス) id: 927439fb4e (このIDを非表示/違反報告)
黒狐(プロフ) - (;∀; )いい話だった………いつか小説、書くことがあれば、見に行きます! (2018年9月30日 13時) (レス) id: ceb7e35640 (このIDを非表示/違反報告)
みるく(プロフ) - まおさん、ありがとうございます(;Д;)(;Д;)全力で頑張ります! (2018年9月23日 13時) (レス) id: 927439fb4e (このIDを非表示/違反報告)
まお(プロフ) - 最高すぎます、一般人とは思えない語彙力でいっつも更新楽しみにしてきました!これからも頑張ってください! (2018年9月22日 19時) (レス) id: 6f6285bd1e (このIDを非表示/違反報告)
みるく(プロフ) - 八神さん、ですよね!神威くんかっこ良すぎます……。ありがとうございます、頑張りますね! (2018年9月10日 11時) (レス) id: 927439fb4e (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:みるく | 作成日時:2018年8月28日 17時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。