59. ページ12
――そんな私を好きになったのは神威じゃない！！
A「……いいえ違う……貴方は、私を好きだった事なんて一度もなかったのよ。」
神威「……A、」
A「こんな私も、私を好きじゃない貴方も、冷たいこの世界も何もかも全部、」
━━全部、大っ嫌い。
両頬を大粒の涙が次々と流れ落ちていく。耐えられなくなって部屋からそれを拭くこともせずに去った。
―――――――――――――――――――――――
神威side
神威「……ホント、なんなの」
彼女が出ていった部屋で、ため息混じりに呟いた。
どうして女というものはこれ程までに面倒な性格をしているのだろう。
構わなければ拗ねるくせして、俺がいざ距離を縮めようとすれば爪をたてて威嚇する。正直もううんざりだ。
……でも、それでも俺は彼女を、心の底から愛してしまっているのは事実。
面倒だって、邪魔だって、そう思うなら本当は嫌いになって手放してしまいたいさ。
それなのに、何故か俺の心は彼女を欲してやまない。
神威「……A……」
部屋に切なく響いた俺の声は、酷く掠れていた。
―――――――――――――――――――――――
Aside
阿伏兎「……ったく、俺は恋のお悩み相談係じゃねーっての。」
A「………」
ぶつくさと文句を垂れながらも、なんだかんだ言って面倒を見てくれる阿伏兎はやっぱり優しい。
阿伏兎「……団長は恋とかなんかそういうの向いてそうにねーもんな。飽きっぽい所もあるし、ひょっとしたら……」
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みるく(プロフ) - 黒狐さん、最後まで本当にありがとうございました〜！感謝です(;Д;)(;Д;) (2018年9月30日 19時) (
レス) id: 927439fb4e (このIDを非表示/違反報告)
黒狐(プロフ) - (；∀； )いい話だった………いつか小説、書くことがあれば、見に行きます！ (2018年9月30日 13時) (レス) id: ceb7e35640 (このIDを非表示/違反報告)
みるく(プロフ) - まおさん、ありがとうございます(;Д;)(;Д;)全力で頑張ります！ (2018年9月23日 13時) (レス) id: 927439fb4e (このIDを非表示/違反報告)
まお(プロフ) - 最高すぎます、一般人とは思えない語彙力でいっつも更新楽しみにしてきました！これからも頑張ってください！ (2018年9月22日 19時) (レス) id: 6f6285bd1e (このIDを非表示/違反報告)
みるく(プロフ) - 八神さん、ですよね！神威くんかっこ良すぎます……。ありがとうございます、頑張りますね！ (2018年9月10日 11時) (レス) id: 927439fb4e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みるく | 作成日時：2018年8月28日 17時
